予報

　岩手・宮城など東北地方で大地震があった。このニュース、天神橋筋商店街脇のたこ焼き屋のおばちゃんから聞いた。「阪神淡路大地震より大きかったらしいよ」「ヘエ。そうでっか。突然でっか」「うん。だれもわからんかったらしい」。震度６強。活断層地震は予知されていなかったらしい。能登半島や中越沖地震など日本列島は揺れ続けている。いつどこで地震にあうかわからない。「地震の予報はできんのかねえ」「う～ん。むつかしいんとちゃう」「あれほれ、うなぎやない。なんとかいうのんいてるやんか!」「ナマズか?」「うんそれそれ。そんなんとか鳥や獣は地震を察知するいうやんか」「いうなあ。なんでかわからんけど」「人間は賢いねんからそんな予報できんのかなあ」。「突然の無差別殺人も起きるしなあ」。脈絡なしに話はとぶ。10コ250円のたこ焼き「おいしかったで」。脈絡なしにお愛想を言って店を出た。この国の安全・安心は心もとない。
　天気予報の方も、雨の予報が外れる。花の水やりがいそがしい。スズメがヒマワリの種をまいたばかりの畝で砂浴びし、アリ地獄のようなすり鉢があちこちにできた。子ども会の子らが播いた種が芽を出さないとしたら失望するだろう。予報が狂うといろいろ不都合も派生する。畝を平らにならし、水をたっぷりまいてヒマワリの種を追加播きした。今晩あたり降り出すかもしれない。予報をあてにせず期待しよう。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな　耕衣