ノーやん日記パート2

処暑ー烏に同情

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 きょうはこよみの処暑。暑さがやまる頃だがなんのその。朝9時頃には30度を超え、「暑いですなあ」「言いたくないけど暑いですねぇ」。朝は、花壇の水やりと全滅したビンカの代わりにペンタスの若苗を植え付ける作業。ケースに入れたペンタスのポットがひっくり返っている。烏のしわざや。つぶやくと、清掃の職員さんが「烏が水を飲みに来るんですわ。可哀想でねえ」。なにも職員さんのせいではないのに。ここの烏は欅や電柱にも巣をつくり人の生活習慣もよく知っている。ポットのひっくり返しは何度も体験した。子どものいたずらと誤解し反省したこともある。毎日口をあけて水を求める黒装束君にもちょっとは同情する。

 ビンカの全滅した土はきのうショベルで起こした。移植ゴテを入れるとさらに木の根屑がでた。取り除く。土をさらさらにして土壌改良材と肥料を混ぜる。ペンタスを入れたケースの下にはダンゴムシがたかっている。若苗16コを植え付けダンゴムシ駆除の薬剤をばらまく。うまく育ってくれればいいが。「暑さでお花も大変ですね」。みなさん花壇の弱っている姿にも同情してくれてはるんや。憐みの花壇から生きる元気を発信する花壇へ。がんばろう。

 きのう韓国併合条約100年のことを書いたが、たまたま読んでいた水川隆夫著「夏目漱石と戦争」に当時の漱石の手紙や日記が紹介されていて目にとまった。1908年7月19日付け小宮豊隆にあてた手紙はー。「朝鮮の玉様が譲位になった。日本から云へばこんな目出度事はない。もっと強硬にやってもい丶所である。然し朝鮮の王様は非常に気の毒なものだ。世の中に朝鮮の王様に同情してゐるものは僕ばかりだろう。あれで朝鮮が滅亡する端緒を開いては祖先へ申し訳がない。実に気の毒だ」。1909年4月26日付けの日記。韓国観光団百余名が日本のビール会社を見学し「驚き」「肝を潰し」たという新聞記事を見てー。「韓国観光団百余名来る。諸新聞の記事皆軽侮の色あり。自分等が外国人に軽侮せらる丶事は棚へ上げると見えたり」。漱石は、韓国に同情を寄せていた。ぼくは小さな花壇の花に同情。

玉の汗絞りペンタス植える指 愚句
水求む烏哀れむ媼あり 同

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}ありがとうございます。誤字を訂正します。化→改
fm
いい記事を投稿して下さり、ありがとうございました。
改めて漱石の見識に感銘をうけましたよ。

スーパー残暑のおり、ご自愛ください。
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