そもそも、参議院選挙とはなんぞや。ぼくは考える。なぜ、日本国憲法は衆参の両院制にしたのか。「注解日本国憲法」(昭和29年刊)を引っ張り出して憲法42条を考えた。ドイツの法学者ハンス・ケルゼンが考えた二院制とはー。
(イ)「一院制議会は、多数横暴の弊に陥り、真の国民の意思と乖離しやすい」「議会内でも政党政治の発展の結果、多数をえた政党が、党利を国民全体の利益より重しとするため、ごく僅かの政党幹部の事実上の独裁が行われやすいからである」。
(ロ)「第二に、両院制は、審議の慎重を保障することができる。一院制では早計な、或いは誤った意思決定が即時的且つ終極的な結果をもたらす」。「(衆議院の)過誤に」たいして「修正する役目をもつ」。
(ハ)「上院に国民の『理』を代表させることが必要である」。
国会の二院制は、ケルゼンの言う通りに機能しているとは思えないが、参議院には多数派の暴走を止めるフィードバック権能があると思う。若い有権者諸君に参議院選挙の意味を考えてもらいたい。写真上=木の幹に育つ苔、下=マリーゴールド。
若者に未来託さん参院選 昇龍子
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ノーやん

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