ノーやん日記パート2

カルーナとビデンス

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 晴れのち曇り。きょうも寒い。出窓のクレオメを抜き、種を本棚に保存する。バラはまだ咲かない。金子兜太氏の「小林一茶」から「一茶の俳風ーその基底にあるもの」つづきを読む。「一茶の身体の芯にあるアニミズム」が端的にあらわれたのが「やれ打つな蠅が手を摺り足をする」「雀の子そこのけく御馬が通る」「痩蛙まけるな一茶是ニ有」の句という。さらにこの感応の世界を金子氏は<情(ふたりごころ)>の世界という。それが直かにあらわれた一茶の句を「フモーリッヒ(humorig)」と言い、直にあらわしにくかった句は「づぶ濡れの大名を見る巨燵哉」のようなイローニッシュ(ironisch)にもなると。津田左右吉が著書「文学に現はれたる我が国民思想の研究」で「一茶は現実そのものに生きてゐる」「彼の俳句の文学的価値は平民の日常生活の断片が徹底的な真実味を以て描かれてゐる点にある」と書いている文を紹介し、的をついていると結んでいる。さすが一茶研究の深いこと。昼はたぬき蕎麦。

 花とみどりの相談所で見つけた珍しい花をアップする。ツツジ科のカルーナ(写真上)とキク科のビデンス(同下)。どちらも丈夫そう。花屋さんで見つけたら出窓に植えようか。

 きのう千里図書館で借りた「俳句世がたり」(小沢信男著)を読む。俳句鑑賞と世相語りをつないだ本。カタカナ語だらけの風潮や「想定外」だの「風評被害」だの近ごろの日本語に違和感を覚えるのは同感。けど、花の名前はカタカナ語の世界。カルーナは和名ギョリュウモドキというそうな。と言われても分からんけど。午後、ホットケーキを焼く。これ、和語にしにくい。
          本棚へ匿う秘密の花の種 昇龍子
          
                

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}薄揚げを刻んだのをきざみ蕎麦ともいい、天かすをちょこっと入れるのは食べますが、天かすは薬味代わりです。そううまいとは思いませんが。
fm
貉蕎麦を試しては如何。ハマっている人がいますよ。
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