ノーやん日記パート2

「変哲半生記」にまなぶ

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 曇り時々晴れ。きょうから文月いや間違い葉月。蝉の鳴き方が少し変わる。夜中にアブラゼミが鳴き、夜が明けるとクマゼミに替わった。小沢昭一さんの「俳句で綴る変哲半生記」を読む。「変哲」は氏の俳号。芸能文化人らでつくる「東京やなぎ句会」のメンバー。俳号八十八(やそはち)の米朝師や俳号土茶(どさ)の小三治師は同門。同会に「入門」した昭和44年から平成24年までの44年間に詠んだ約四千句から「半生」を綴った。

 破調句ありバレ句あり。見たまま即興で日記風にご自身の生きざまを映す。仔猫とて精いっぱいの逆毛かな/繭を干すばばあの背中の初子かな/溝さらいさらいし泥に生きるもの。いいねえ。いっぺんに気に入った。肩はらずありのまんまに。「脳のなかの血がゆるやかに流れだすような気分に」させてくれる。「ボケ予防」にもなる。一茶びいきで猫や雀や蝶の句もちょこちょこある。

 引き換え、わが輩は、俳人になろうなどという邪心を抱き日々俳句をもて遊んでいる。その邪心を捨てよ。変哲子に見習え。「俳句日記」という発想は俳人作家中原道夫氏の「俳句日記」に刺激されたらしいのだが、わが句日記は2003年12月31日からのようだ。それにしてもまだ14年しか経っていない。出来栄えは気にするな。ただ、まっすぐに生きよ。それが大事なのだ。けさは、はっと開眼させられた。「人みなわが師」。とはよく言うたもんや。写真上=日日草、下=ダリア。
          安茄子を買うて塩もみ昼餉かな 昇龍子
          百足追うて深夜トイレの煌々と  同
          ちらり蚊のカーテンの陰隠れたり 同



俳句で綴る 変哲半生記
岩波書店
小沢 昭一

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コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}変哲さんは鬼籍に入られましたが80代まで俳句人生をまっとうされました。あやかりたいと思います。
fm
急に元気になられましたな。ひょっとするとちょっぴり鬱だったのかも。頑張ってください。ダリアも見事です。
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