お昼はかちんそばをつくり、午後花壇のようすをみる。花たちは、ちじみ上がる気配が全然ない。ハボタンは天に向かって大声で歌っているようだし、ハボタンに囲まれたパンジー・ビオラ、リナリアたちも土の冷たさをこらえながらも微笑んでいる。みんな、気温が5度以上になる日を待ち望んでいる。泥はねで汚れているハボタンの下葉をとる。
昼下がり、千里中央公園を散策する。空は晴れてところどころ雲の塊が浮かんでいる。なのに、霰のような雪が吹雪く。ええい、構わん。若いころ週末に通っていた千里中央体育館、森のステージー野外音楽堂を抜け、野鳥天国の安場池へ。ここも南千里同様、望遠レンズのカメラをもったグループに出会う。狙っているのは樹の芽吹きのようだ。それも春の雲、日差しを背景に入れて。歩きながら、写真家の気持ちがなんとなくわかり、にやりとする。
野鳥観察小屋から安場池をのぞく。鴨のカップルが三つ。三カップルとも、何かを探すかのようにくちばしを水面に入れくるくる回る不思議な舞踏を演じている。時計回りもあれば逆回りもある。いったい、あんたたちなにしてんのォ。いまのぼくにはわからん。聞くんは、野暮なことカモ。帰りにコンビニでカップ酒を買う。
吹きはれてまたふる空や春の雪 太祇
葉牡丹の泥をちぎるや春の雪 愚句
番い鴨の円舞気になる池の中 同
吹雪きつつほほをやさしく陽は射しぬ 同
風花や鴨のデュエット狂いをり 同
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fminorop34
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