ガガイモの花とクズの花

　雨のち曇り。夜明け前から断続的に強い雨。早起きして陶淵明を乱読。「飲酒」20首をはじめ人生を達観した老人の詩ばかり。「雑詩」其の一には「一日再び晨なり難し／時に及んで勉励すべし／歳月人を待たず」とある。盛年向けのことばだが老人にも向く。老いてなお勉強すべしか。昼はざる蕎麦。芋と豆をつまみながらそそくさと。

　午後、生態観察同好会へ久しぶりに出席。各自持ち寄りの種子や野草をネタに勉強する。意外な発見・知見がある。ぼくが名前を知りたかったヤブガラシが分かった。みなさんようくご存じ。花の種から花の名前をあてるのはかなり難しかった。葉枕で葉が垂れるマメ科植物のことやガガイモの花に花粉塊とよばれるものがルーペで見られたことなど。ぼくにとっては新発見ばかり。ノカンゾウは蕾が中華料理に出るそうや。齧ってみた。甘みがありしばらくするとひりっとする。へえ。渋皮ごと食べられる栗をごちそうになった。いいね。来月は緑地公園の秋の植物を観察する。たのしみや。写真上＝ガガイモの花。下＝クズの花。
　　　　　　　　　　ががいもに花粉塊あり天眼鏡　昇龍子