ノーやん日記パート2

葉ボタンの塔が立ちはじめたで

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 晴れのち曇り。豊中市の千里図書館で「蕪村全集」八巻を借りる。付録みたいに付いている「全集」の月報3を眺める。「蕪村雑見」(結城昌治)とか「「蕪村雑感」(江国滋)とか、どうでもええように聞こえる評論を見る。ところが…。

 「宿かせと刀投げ出す吹雪かな」の蕪村句。西条八十の「その夜の侍」という『日本童謡集』に、「宿かせと/縁に刀を投げ出した/吹雪の夜のお侍」というのがあると知りはっと驚く。その4番にも、「鳥羽殿へ五六騎急ぐ野分かな」を「鳥羽の戦の/済んだころ/伏見街道の一軒家」(「少年倶楽部」昭和2年3月号)とした歌詞がある。剽窃ではないのか。

 江国滋の「蕪村雑感」も面白い。蕪村句の好き嫌いを書いている。好きな句ー牡丹散て打かさなりぬ二三片/さみだれや大河を前に家二軒。嫌いな句―春の海ひねもすのたりく哉/菜の花や月は東に日は西に。…わけを聞かれても応えようがないらしい。わかるねえ。俳句は理屈ではない。絵を見たり音楽を聴くのといっしょ。想像をかきたていいなあと感じればよし。つまらんなあと思えばそれだけの話。写真上=モノレール千里中央花壇のチヂミハボタンと深紅のビオラ。

 俳句の点数は、主観に過ぎず「正解」はない。客観的評価は、その時代の潮流により動く。
               一周し戻れば夜明け初音かな 昇竜子

 

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}チヂミハボタンは改良種でしょうが古いと思います。いつごろかは分かりません。
fm
「一周し戻れば夜明け初音かな」

夜の写真が少ないですね。一つお願いします。

それにしても上の葉牡丹のしゃしんですが、昔からあんなのありました。最近の改良種ではないですか。
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