ノーやん日記パート2

続・柿紅葉

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 晴れ。いいお天気。千里南公園は朝から散策する人が多い。あいかわらず、三脚にカメラを据えて野鳥・カワセミを狙う人、鯉つりを楽しむ人、読書する人、カルガモや鳩に餌をバラまく人、花壇をじっと見入る人…。ここは自由の楽園や。たいがいはヒマな老人のよう。それを観察するわが輩。そしてカラスも。紅葉が日に日にうつくしくなる。とりわけ柿紅葉(写真上)とナンキンハゼの紅葉。詩心が沸いてきそうでこない。

 けどいいね。身近な秋。きょねん、いっぱい実のなっていた柿がことしは5つほどしか実をつけていない。不思議やな。しみじみ見上げる。「KAKI」は世界に通用する日本の代表的な果物なんや。いまから100年前の調査では全国に937種もの柿があったんやて(坪内稔典さん「季語集」)。「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は正岡子規の句。発句を独立した文芸「俳句」に革新した人や。その子規が親友・夏目漱石と交わした「往復書簡集」を読むと、子規は「詩神」に「インスパイア(乗り移る)」されたという話を漱石に書き送っている。すると漱石は「あっぱれ」「かっぽれ」と冷やかし半分に子規を讃えている。

 どうしたら「詩神」が乗り移るのかねえ。子規は言う。「世俗を棄てて塵外に遊び時候の善き処景色のよきところを撰バざるべからず」。そうかねえ。愚生もそう思って散策しうつくしい柿紅葉を眺めるのだがちっとも「詩神」は来んよ。ああ、神さま仏さま。むつかしいね。写真下は千里南公園北端花壇の皇帝ダリア。まだ咲いていないが咲くとみごとな咲きぶりになる。たのしみや。

「詩神」来ず葉も実もあかき柿紅葉 龍尾

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%うれしいwebry%}カキは育てるのに手がかかるから難しいのかもしれません。渋柿でも焼酎を使うとすっごく甘くなるからデザートするといいと思いますが。
fm
persimmon はアメリカに移住した清教徒が最初にであったインディアンの言葉だそうです。

日本人の受験生が知っていてアメリカ人が知らない言葉はあります。県 prefecture もそうです。ただ父親が園芸の教授で珍しい植物を庭に植えていたので知っていた女性の菜食主義者のサイトがありました。

彼女ははまだ「カキ」を使っていませんでした。あるときアジアの食料品店に行き、見慣れぬ japanese persimmon を見たそうです。座りのいい富有がお気に入りだったそうです。「カキ」より「フユウ」を覚えたみたいです。今の日本食ブームからしてカキがアメリカで通用するかもしれません。

問題なのはリンゴのようにカキはお菓子の材料にならない。彼女の推奨は凍らしてシャーベットにしてスプーンで食べるべきとのことです。結構いけそうですね。

http://blog.fatfreevegan.com/2006/11/persimmons-and-frozen-persimmon-sorbet.html
ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%うれしいwebry%}「カキ」は「persimmon」とどちらが通じるんでしょうか。世界にどのていど出回っているのか知りません。
fm
kaki はOEDにありました。karoushi、hikikomoriと同様世界語です。Japanese persimmon としてもアメリカ人には分からないでしょう。kaki はブラジルの市場で通じるかもしれません。私はバンクーバーでは全く見かけなかった。

中国系アメリカ人の李立揚が persimmon とprecision の違いがわからず、女の先生に叩かれ、立たされたという詩を書いていました。

persimmon はテスト向きの言葉で、文学的情緒がまるでない。飢えたアメリカ・インディアンが胃袋を騙すための果実だったのでは?イギリスにはないそうですから、アメリカ人に郷愁はない。生物学の用語に過ぎないのかな。
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