桜紅葉と竹の春と烏

　曇。降りそうで降らない。寒そうで寒ない。けったいなお天気や。秋は秋らしゅうしてんか。景気も上がらんがな。マンションの桜紅葉は秋らしうなってるで。隣の竹藪の若竹も青々してる。竹の春や。秋の味覚の方は高うてなかなかありつけんぞなもし。わが輩の脳は秋が過ぎて冬支度に移ろうとしている。「図説　俳句大歳時記」を狭い机の上に広げて冬の勉強開始。きょうで陰暦の神無月が終わってあしたから神さんたちが出雲からお帰りや。日本の秋はあと一週間ほどで冬になる。妻の友人が和泉のみかんを段ボールいっぱい送ってくれた。ありがとさん。

　神さん、仏さん、あったかい冬にして頂戴よ。さぶい冬は好きやない。お昼は梅干しうどん。キザミネギをパラパラして。何やらぶつぶつ唱え啜る。N紙のメールニュースが入る。総務省がきょう発表した9月の2人以上世帯の消費支出。前年同月比5，6％下がったんやて。内訳では食料が2，9％減ったげな。わが輩の食費下落も寄与しているんかな。

　町内を歩く。子どもの遊び場になっている小公園に烏が三羽たむろしている。見ると一羽は子どもや。親にくっついて口を開けなにかねだっている。ここは数年前、早朝わが輩が烏に襲われた場所や。こんなところを棲みかにさせたら危険や。さらに接近し携帯写真を向ける。小学校の校庭へ逃げ込んだ。公園はお母さんらが清掃して食べ物など散らかしていないはずや。学校やPTAの人たちは気付いているのかなあ。よく観察し追い払う方法を考えよう。
　　　　　　　　　　　　　　　近づけば烏の親子一目散　昇龍子
　　　　　　　　　　　　　　　わが道を行けば鵯けたたまし　同