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ノーやん日記パート2

雑草⑦蓬とハコベ

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 きょうも寒い。朝、花壇に出てパンジー・ビオラの花がら摘み。「おはようございます。大丈夫ですか。無理なさらんように」。ボランティアの仲間から声をかけられる。「ありがとうございます。きのう皮膚科で診てもらいました。この寒さで痛みますが大丈夫です」。

 用事で千里南町に行く途中、路傍に蓬(よもぎ=写真上)や蘩蔞(はこべ=写真下)が目に止まる。漢字で書くとむつかしい。どちらも雑草。子どものころからなじみの草。ヨモギは小川の堤などで摘んでよもぎもちをつくってもらった。あんころ餅が固くなると火であぶって食べた。大好物や。肩こり症の母にはよく乾燥させたヨモギのお灸を手伝った。ハコベはウサギやニワトリやメジロのエサにした。ぼくの少年時代が蘇える。

 どちらも生態観察同好会の観察対象にもなった。ヨモギはよく燃えるので「善燃草」(よもぎぐさ)、四方八方に根を伸ばすので「四方草」(よもぎぐさ)という名になったとか。食用にも薬用にもなるキク科の多年草。花は秋に淡褐色の小型の花を穂状につける。夏から秋にかけて茎を伸ばす。発芽抑制物質を分泌し繁殖群生する。

 ハコベはナデシコ科の越年草。地べたを這いつくばるようにはびこることが名前のいわれらしい。はびこる→はこびる→はこべら→はこべ、と。花期は春から秋。花はちっちゃな白の五弁花。ミドリハコベ、コハコベ、ウシノハコベと花の柱頭や茎の色の違いで見分ける。春の七草のひとつで人の食用になるし歯茎の出血防止にも役立つ。

 花壇には退場願っているがどちらも「雑草」と一刀両断するのは心が迷う。人とながいおつきあいの「縁者」や。

道端に蓬摘む野を通りけり たけし
カナリヤの餌に束ねたるはこべ哉 子規

蓬の香餅搗く湯気に母います 愚句
摘み出すはこべら地べたにへばりつき 同

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%泣くwebry%}なるほど。ヨモギの花詞は「恐怖」ですからねえ。トホホ…
fm
ウクライナ語のチェルノブイリは「ヨモギ」だそうですが、死を象徴する言葉になってしまいました。
ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}fmさんコメントありがとうございます。おっしゃる通り、中国には「発生対死滅」という古代民族思想があり、蓬は「発生の象徴」とされ、端午の節句に邪気(鬼)を払うものとして軒に挿したそうです。
fm
蓬を詩に登場させるのは中国文化圏だけみたいです。品種が違うのでしょうか。西洋では荒涼たる大地にはびこる雑草のイメージ。懐かしいですね。蓬餅は田舎で作るのが良かったけれどスーパーの草餅には郷愁を感じません。
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