冬ごもり

　晴れ。寒気が続く。夕方まで部屋に籠って「聖徳太子Ⅱ憲法十七条」を読み続ける。ようやく終章の「十七条憲法の思想(下)」にたどりつく。ネットのニュースは、北朝鮮の金正日総書記死去で政権は今後どうなるか分析報道に力をさいている。韓国は不測の事態に備え全軍非常警戒態勢をとったという。朝鮮半島の非核化をめざす6カ国協議の行方は不透明なままや。どうやって協議を再開させるのだろう。先行きに目が離せない。

　夕刻、F歯科へ折れ抜けた前歯の修理。順番待ちでTVを見ていると、橋下大阪市長が松井新知事を伴って政府要人と民自公党首らを時間刻みで訪問あいさつしている姿を声入りで長時間流していた。都構想は道州制への一歩だという。TVは永田町訪問の映像を繰り返しアップしながらコメンテ―タ―が「大阪都構想」実現への道のりをコメントしていた。この様子だと東国原元宮崎県知事以上にTVhijacking状況が演出されるかもしれない。

　肝心の歯の治療は。「もろくなっていますねえ」。「歯ぐきの下で折れているので歯ぐきをほんの1ミリほど削ります」。麻酔しているので痛くはないがつい身構える。きょうは歯型を取るだけ。仮歯。「正月はなに食ってもよろしいか」「堅いものは避けてください」。しょぼしょぼ帰る。夜は焼きうどん。

齢くえば歯抜けの止まぬ冬ごもり　愚老