師走のまち昼と夜

　深夜の雨、朝方止む。夜中寝ながらくしゃみを繰り返す。くしゃみも朝方やむ。なんでかな。嗽をしっかりする。昼間ときどきしぐれる。時雨の中を傘もささずに歯科院へ。「歯茎は非常にいい状態です。前歯が欠けていますね。唇を噛んだりしませんか」「いいえ」。鏡で見せられる。ほんまや。少しだがかけている。いつのまに欠けたんやろ。「老化やからしゃあないね」「いやいやきちんと修正します」。見た目にはどこが欠けたか分からんように前歯を修理してもらった。日本の技術力はたいしたもんや。

　昼、讃岐うどんを注文する。湯がいたうどんにだいこおろしとネギ、ショウガをのせ醤油をふりかけるだけのしょうゆうどん。それに穴子天があったので天つゆ付きでトッピングする。もちもちする讃岐うどんは味覚の最高峰やな。加えてさくさくする穴子天。食べてうっとり。頬赤らめて食す。

　午後から生態観察同好会。5分遅刻。先月の宿題―緑地公園で採集した「葉の特徴を5つのべよ」を発表する。大方は図鑑を見ての発表だった。愚鈍なわが輩は言われた通り、ねめまわしたままのクスノキの葉の特徴を報告した。①卵型の葉形をし先が尖がっている②長めの葉柄がある③大きさはややこぶり(タテ５㎝ヨコ２．５㎝)④葉の表面に光沢があり葉脈の数が少なく不規則。葉裏は灰緑色⑤葉の手触りが硬い(革質)⑥葉をもんで嗅ぐと香りがある。

　加えて、常緑、大木になることも追加報告した。各自の報告を受けて課題も議論した。ケヤキの紅葉に赤と黄色があるのはなぜか、紅葉しないナンキンハゼもあるのか、シャリンバイの実に鳥がくるのかなどいろいろ。なんかおもろなってきた。次年度の会代表にお鉢が回ってきたがお断りした。

夕方晴れ。千里のまちは日中、クリスマスデコレーションが歳末気分を盛り上げている。夜はマンション街にも戸建住宅街にもイルミネーションが華やいでいる。

ああでもないこうでもないと漱石忌　龍尾