「邪馬台国の全解決」を読んで、古代史の読み方は勉強になったがいまいちすっきりしないものが残った。あまりにも推論の強い書だった。あらためて故岡山大名誉教授・吉田晶さんの「卑弥呼の時代」(1995)を読み返す。「三国志」の著者陳寿の「魏志倭人伝」の史料的価値と邪馬台国の位置論をはじめきわめて実証主義的な論のすすめかたに引き込まれる。考古学や民俗学・文化人類学の知見も取り入れて弥生時代後期の倭人社会を論じる。説得力を感じる。
弥生時代が「戦争の時代だった」という総括的な見方や父系母系の双系制社会だったという説の紹介など、モルガン・エンゲルスの母系制社会史論の図主義的な見方に注意を喚起するような論述にはっとした。お昼は、長芋の卸わさびでざる蕎麦。
午後、買い物の手伝い。妻から携帯電話。義母がきょう100歳の誕生日を迎え、島根県津和野町の役場から町長も来て祝っていただいた、と末弟から電話があった。人生100歳時代を身近に思う。
風薫る母の百歳祝うかな 昇龍子
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ノーやん
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