本の随所に戦場で若い命をなくした報道仲間への追悼のことばが挿入されている。行く先々で接した土地の人、お遍路さんの姿・会話が綴られている。わが輩も無銭で同行した気分になる。ただ、おいしそうな地の魚をじかに味わえないのは残念。
この本、中之島図書館で借りた。ジャーナリストでエッセイストの辰濃和男さんの「四国遍路」もいっしょに。明治37年(1904)1月に完成したネオ・バロック様式の中之島図書館は重要文化財に指定されている。建物の右側に水を張った「府立図書館50周年賀歌」の歌碑がある。歌人川田順・作。
難波津のまなかに植ゑし知慧の木は五十年を經て大樹となりぬ
この大樹、橋下市長が切り倒そうとしている。ちょっとまて。乱暴狼藉は許さんぞ。君はなにわ文化の価値を分かっているのか。来年一月中之島図書館は竣工110周年を迎える。3月25日、図書館前の桜は八分咲きだった(写真上)。中之島図書館を守れの声は愚老一匹ではないはず。たとえ老一匹でもたたかうぞ。
千里の桜並木はところどころ8分咲きになっているが2~3分咲きのところが多い(写真下)。友人のKさんが天ぷらをあげているからとりに来てと電話が入る。とんでいく。午後、千里南公園へ散策。カルガモをはじめ水鳥たちが池を囲む樹林を行き交い、水面に滑空する。メタセコイアなど高木にイカルが透き通る声で囀る。千里はいま野鳥の天国か。千里の春ははじまっている(千里八景桜並木)。
宝なす蔵書の館桜咲く 龍尾
囀るやイカル姿を見せ給え 同
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ノーやん

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