きのう、豊中駅前のホテル・アイボリーであった京都府立大学元学長・広原盛明先生の「大阪都構想」を考える~住民投票はファシズムにも転化する~という講演は、ひじょうに刺激的だった。もちろん同感してのことだが、ドイツのナチスの全権委任法と国民投票法が橋下市長の独裁者的手法と酷似しているというお話だった。橋下市長がそれを知ってやろうとしている住民投票かどうかはわからないが、くにのかたちを変えるのとおなじように重大な問題を○か×かで決しようとするのはナチスの手法と同じだというお話にはっとさせられた。1938年、オーストリアを併合するときの投票用紙のコピーも見せられた。単純に「Ja(はい)」か「Nein(いいえ)」を答えるだけ。ポピュリズムやデマゴギーを使う政治手法もそっくりや。
「大阪都構想」は、大阪市長も市議会もなくす。24の行政区は5つの特別区にまとめ、市がおこなってきた諸施策は医療機関やプールをはじめばっさり削減しお金が浮くのかと思ったらさにあらず。市(長)が持っていた権限や財源は、府(知事)へ移し、知事が采配できるようにする。そのために新たな庁舎建設などが必要となり、今後5年間に約1000億円の赤字を抱えるという。こんなわやくちゃなことを公明党の態度変更によって、府市両議会の反対決議をひっくりかえした。こんなことが許されるのか、という広原先生のお叱りのお話。ぼくには少々耳が痛かった。しかし、この問題は天下に問うべき重大問題と受け止めた。ひとりでも多くの人に訴えることとしよう。
音もなく雨粒アダージョ梅に鳥 昇龍子
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ノーやん
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