満開もあれば5分咲きもある。ソメイヨシノもあればヤマザクラもシダレザクラもある。 みんなそれぞれ育ち方が違うんや。めいめいの事情があって。
「日本桜名所百選」万博公園の桜並木はおおむね5分咲き~6分咲きか。よ~く見ると満開の木もある。十把ひとからげに5分咲きとか満開とかいうのは、人間の勝手な見立てや。それはともかく…
人の心をウキウキさせる代表格は、やっぱり桜やろ。きょうも、桜並木の下でチャキチャキ指を鳴らしながら輪になって踊っている中高年のグループがあった。花嫁衣装のような薄裳を着て歩く女性もいた。たぶん「花衣」のつもりなんやろ。それを行動に移すところがエライ。
ところで花見は、いつごろから起こったんやろか。
俳句歳時記を見ると、花見いうのは大昔は観梅だったらしい。平安朝の頃に貴族が桜の下で酒肴をたのしむ行楽になり、それが庶民の行楽になったのは、江戸も元禄以降のことという。以来数百年続いている「花見」は、桜の咲く条件に気候上の変動や人の情愛が変わらない限り何世紀も続くだろう。
花の下で弁当を食べ、缶ビールを飲む。きょうは暑くもなし、寒くもなし。ちょうどいいお天気やった。
桜がりきとくや日々に五里六里 芭蕉
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浅羽由紀
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