ノーやん日記パート2

まじめなバカバカしい話

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 まあ晴れ。多少薄雲が見えたけど。鴎外の「青年」を読み終わる。主人公の純一君は、未亡人の坂井夫人に誘われて大晦日の日に箱根まで出かけるが、旅館には岡村とかいう画家も同伴だった。いっぺんにいやな気分になり、別の宿に泊まって一夜悶々とする。何かを書こうと思い立つ。翌朝、正月の雑煮を食べて駅に向かうところで幕。現代の学生はこの小説にどう感応するかな。そう思いつつ本棚に戻し、同じ津和野出身の画家・安野光雅さんの「絵の教室」を読む。

 NHKの「人間講座」のテキストをもとにした本。「ゴッホの存在」の章では、安野画伯がゴッホの足跡を現地に訪ね歩いた体験記が再現される。「ゴッホ星への旅」に沿って。これを読んで思ったのは、人間はひたむきに生きるということや。ゴッホは南仏のアルル地方に日本の光彩を求めてデッサンに明け暮れしたが、絵は単なる写実ではなく己の魂を表現するということだった。それに引きくらべわが輩はどうか。「ノーやん日記」を書くとき、人の目を無意識のうちに意識している。ゴッホはおろかナイーブな純一青年にもなりきれない。俗人。

 バカらしい、アホらしい、タワケらしい。日本には概ねこの三様のことばあるらしい。バカ臭い、アホ臭いノーやん。タワケ臭いもあるかな?それはともかく、バカは関東で、アホは関西、タワケは名古屋地方という所説にバカバカしく思う。アホらしくバカバカしいことが日本列島多すぎるから。ぼやくのは寄席だけではすまん。バカバカしい政治に来年の選挙ではけじめをつけたい。きょうはそれがいいたい。写真上=朝日の差し込む千里局花壇、下=秋の日差しに紅葉を備えるモミジ。
          ひたむきに生きる花園秋の蝶 昇龍子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}タワケは、バカでもなくアホでもなくマイルドな感じがしますね。「このタワケもん」、と言われても「へっへっ」でおさまりそうです。
fm
タワケの一言で出身地がばれるのですか。気をつけましょう。

それにしても読書家ですね。鴎外の「青年」は知りませんでした。
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