ノーやん日記パート2

啓蟄の雑草

 陰暦の2月の節。雨水から15日目にあたる。ことしはきょうが啓蟄や。だんだん温かくなって蟻や地虫などの類が這い出てくるころだが、わが花壇にはその気配はない。雨降りが続くので虫よりも雑草の方が目につく。グングン伸びよる。
 朝10時過ぎ、マンションの中年女性から「まだ寒いですね」とあいさつされ、ちょっと戸惑った。そういえばそうだが心中は地虫といっしょ。春。なので1秒ほどおいて、「だんだん、春ですよ」とわけのわからない返事をし愛想笑いした。「いつも自転車でお元気ですね。お気をつけていってらっしゃい」と声掛けられ気をよくした。
 雑草は、小さいので断定はできないが、スズメノカタビラ、オランダミミナグサ、ホトケノザが多い。パンジーの花がら摘みより手間がかかる。スズメノカタビラは春の代表的なイネ科の雑草。ぼくの宿題になっていたので調べてみた。越年生の一年草。生育期間は通年。花期は春から夏。茎の先に複数の花穂をつけ、種子繁殖する。花をつけないうちに毎年抜いているはずなのになんでや。不思議だ。花は花粉症の原因となる場合があるという。オランダミミナグサは双葉からネズミの耳のようなのですぐわかる。これも越年生の一年草。生育期間は10月~6月。花期は春。花は小さい5弁花。はこべと間違いやすいが食用にもなる。ホトケノザは春の七草になっている位いだから害はないが、花壇からは一応辞退してもらっている。千里花壇の方は毎日の手入れが行き届いているので雑草引きの必要もない。ただ、通行人のたばこの吸い殻拾いをして引き返した。
 昼過ぎ、マンションに戻ると、こんどは同じ年ぐらいの、よく見かける男性から「お気をつけて」と意味不明の声をかけられた。はて?しょっちゅう出歩く身体のことやら自転車の操縦のことを心配されたのやら…?
啓蟄を啣へて雀飛びにけり 茅舎
啓蟄の土をうるほす雨ならん 虚子
 
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