「種子の話」のつづきを読む。種なしの柿やみかん、ぶどう、バナナ、スイカなどがどうしてできるか。種ができないまま果実が成長するのを「単為結果」というそうな。雌蕊の子房内の植物ホルモンが多い温州ミカンや次郎柿などは種子がなくても子房が成長するんやて。
しかし、多くは人為的な処理をする。デラウエアや巨峰などの種なしぶどうは、ジベレリンという植物成長調節剤を花の房に漬けると種なし化し、粒が増える効果もあるという。スイカは染色体を2倍体から4倍体に変換する処理をしそれをさらに掛け合わせて3倍体の苗を育て結実させるという手の込んだ技がいる。
バナナは子どものころから種なしに食べ慣れているのどうやってタネなしにするのか知らないが、マレーシアなどではタネのあるバナナを食べているという。人間の勝手都合で自然の植物を改良しているとやがてその報いが反ってくるのではないか。写真上=上新田の柿、下=二ノ切公園の白バラ。
種切れの次郎へ一輪白いばら 昇龍子
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ノーやん
fm
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