やっぱり町の自転車屋さん

　曇りのち雨。きょうはマンションの自転車・バイクの一斉登録日。朝早くから管理組合の役員のみなさんが集会所で受付けする。一日がかりの作業。お疲れさん。自転車を一台登録。「お元気ですか」。声かけられ「まあ」と言いかかって「やあ、右側通行してきた軽トラに当てられましてん。この通り」。首に貼りつけた痛み止めテープを見せる。「うわあ」。

　スーパーの自転車屋でへこんだ前かごを直してもらおうと家を出たが、はたと思いついてなんでも屋のまちの骨董屋さんへ行く。「おっちゃん、これ直せるか」「直せるよ」。ふっと起ちあがって前かごの反対側を押す。「そっちひっぱってみい」「よっしゃ」。「ワンツー」。「ほれ直ッたやろ」。「サンキュー。やっぱりまちの自転車屋さんやなあ」「スーパー行ってみい○千円は取られるで」。

　雨が降り出した。スーパーへ行ってたらずぶぬれで帰るとこやった。助かった。もうかった。昼は、パスタにしようかと思っていたが即席ラーメンにする。ネギとゴマたっぷり。ハムと卵を一つ入れる。首の痛みが気になりそのまま横になる。寝るのがいちばんのクスリや。
　　　　　　　　　　　　　　　　紫陽花や横に写せば眠くなる　　昇龍子