お昼はいつものパスタ。食後午睡。起きて花壇の草むしりと花がら摘み。朝の目と午後の目が違うのか、花がらは朝よりも多い。外周の草むしりをして清掃の職員さんに礼を言われる。
夕べ、NHKの歌謡番組で天童よしみと八代亜紀さんが美空ひばりさんの「人生一路」をデュエットしていた。「花は苦労の風に咲け」。いいねえ、このうた。爆睡して叱られた。
「笑いの侵入者」(阿刀田高編)のなかの有明夏夫の「FL無宿のテーマ」という意味不明の作品を読む。卒論請負業をしている教授グループの虚実混ぜこぜにした笑話のようや。唐突に「きつねうどんなくして何の人生ぞや」と老教授の遍歴を寸評したり、「いい歳をした男が、ウィークデ―の昼下がり、失神するばかりの酷暑のなか、大地に鼻をすりつけたり、茎を引きぬいてしゃぶってみたり、…」とか。まるで見ていたかのように書いている。ドキッ。むろんぼくは老教授ではないが。
さて、世間はゴールデンウィークに突入や。「お父さん、どこへ行くんや」。せがまれるが「うん、どこもないなア」。生返事をする。まちのなかをうろつき歩くか。竹林の笹が黄色くなりだした。筍が伸びて葉が枯れ出したんや。自然は巡る、か。
竹の秋輪廻のごとく筍を食む
