山田俊雄さんの「ことばの履歴」を読んでいたら、つい面白く寝読みした。「電覧」という漢語。こんなことば見たことない。人が見ることに対する敬語だったらしい。「御覧」という意味の。古文書・古記録の専門家斎木一馬氏が著作のなかで「…『日本国語大辞典』―全二十巻の電覧に費やした」と書いているので、山田先生がハテナ?と思いはった。自分で敬語の「電覧」とは。そこで、「電」の字熟語を繰る。電霞(オーロラ)、電影(シネマ)、電学(エレクトリシティ)、電飾(イルミネーション)、電信(テレグラフ)、電梯(エレベーター)。電光石火、電撃戦、電卓…いろいろあるがみんなスピーディという電気的読みや。現代では敬語的読みはしない。広辞苑には「天覧」はあるが「電覧」ということばはない。
斎木博士も「拾い読みをしたにすぎない」といっていることから、ぼくがよくやるような斜め読み稲妻よみの意味で使ったのではないか。ことばの意味は時代とともに変わっていく。昼は素麺。午睡。
南瓜煮て終戦72年過ぐ 昇龍子
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ノーやん
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