あしかびよどんと根を張れ

　晴れのち雨のち晴れ。朝のうち「杜甫下」を読み終わる。7世紀・初唐のリアリズム詩人陳子昂(チン　スゴウ)の旧蹟を訪ねての詩、鶏が虫を食うのを嫌う子どもに心を寄せる詩、舞姫公孫子の弟子の舞を見て感動しつくった剣器のうた、一面白雪の洞庭湖の詩とつづいた。リアリズム漢詩の生命力に驚く。先人が漢詩に魅かれ影響を受けた理由もわかった。

　朝方北町へ向かう途中雨が降り出した。娘の家へ駆け込んだ。小降りになったのでビニ傘を借りて用事をすます。きのうは、弁護士、医師、ジャーナリストらの呼びかけで戦争法案反対豊中市民アクションが豊島公園であり参加した。500人を超える参加だった。呼びかけ人や市民グループのスピーチ、シュプレヒコールのあと、北桜塚の大門公園までデモをした。豊中九条の会のいちばん星グループは「九条を壊すな」のノボリを立てて戦争法案の廃案を訴えた(写真上)。共産党と市民クラブ、無所属の市議らが紹介された。草の根からの市民の共同の輪。画期的なことや。

　午後、雨が上がり町内を徘徊する。「涼しくなりましたね」「そうですね」。同じマンションのYさんと路上でにっこり出合う。関西の若者が「戦争法案に反対する大行動」を13日午後4時から計画しているというニュースを見た。大阪市西区の靱公園に集まって御堂筋デモをするという。たのもしいね。60年安保のフランスデモを思い出すよ。
　　　　　　　　　　　　　　葦牙よどんと根を張れ川底へ　昇龍子
　　　　　　　　　　　　　　たのもしや御堂筋デモ若公孫樹　同