ノーやん日記パート2

弦月と椋鳥

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 晴れ。きょうも冷える。目の奥がチクチク反応する。パンやうどんなどが途切れたので食料品を買いに千里の坂道をアップ・ダウンする。千里山西6丁目の急坂を自転車押してハアハアいいながら登っていると、ぼくよりは10歳ほど年長に見える皺くちゃの婆さんがニコニコしながら「坂はしんどいね」と声かける。返事のしようがなくただ「ハアハア」。一年前なら「何だ坂こんな坂」と鼻歌交じりに登った。が、もう限界や。

 きのう診療所で旧知の大先輩I先生に声を掛けたところ「どちらさん?」となんども聞き返されショックだったのを思い出す。わが輩ももうすぐああなるのかな。きのうから考え続け覚悟を決めた。体力の劣化はやむを得ぬ。いまさら筋肉トレーニングもない。だが、俳句はぼけ封じに役立つかも知れん。漱石が子規宛に書きつけ送っている句稿を読んでいると心に浮かぶまんまをせっせと詠んでいる。できの善しあしは別として病み脳のトレーニングのつもりで俳句を続けるのもいいかも。

 そうや。俳人になったつもりでまちを徘徊しよう。よよっ。椋鳥数十羽が鳴き騒ぎながら団地の真上を群舞しているではないか。しばらくすると急に静かになって電線に連なる。そこへ弦月が白く夕空に浮かぶ。ここで一句浮かばぬ法はないぞ。俳人らしくー

弦月へ漂鳥一列祈るらし 龍尾

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%うれしいwebry%}これまで徘徊は主として健康上の理由でしたが、これからは俳人と自惚れて徘徊します。よって以後手厳しき批評を願います。
fm
「俳人になったつもりでまちを徘徊しよう」

徘徊の地に恵まれているのは結構じゃないですか。私も徘徊老人になりたい。
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