「蕪村全集」八関係俳書をめくる。宝暦8年(1758)の宋是編「はなしあいて」には、百韻に蕪村句が多数入集している。「主の前蒟蒻天窓逆剃に」「背くらべのついでにおろす神酒徳利」「勝手から禁酒はうそと訴人出る」など自由でユーモアに富んだ句がならぶ。下巻の発句にも「離別(さら)れたる身を踏込んで田うへ哉」「とかくして一把に折ぬ女郎花」という意味深な句が目に留まる。
宝暦13年(1763)嘯山編の「俳諧古選」には、「柳ちり清水涸れ石所ぐ」の蕪村句-老成鍛錬、是素堂風骨、という寸評がついている。「春の海終日のたりく哉」句にはー平淡而逸の寸評。
蕪村句だけを拾い読みするのは、なんか中途半端な気もする。時間を割いた研究用の巻としては貴重だろう。さてこの先どう読み進めるか。斜め読みでもいいとにかく全巻目を通さねば「蕪村学校」は卒業できんぞ。今夜は、娘らが近くの店で愚老の誕生祝いをしてくれる。いくつになっても嬉しいな。
公園の子ら啼き真似る初音かな 昇竜子
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ノーやん

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