あさ。5時ごろ妻の携帯電話が鳴り、がさごそしている。とっさに義母の訃報か。どんぴしゃり。4時〇〇分?という。満百歳。「感謝感謝」のことばが頭に焼きついている。手先の器用な義母だった。3男2女の子どもを育てたが不幸にも、長男・次男は事件・事故で先立った。次男の死去はいまでいう過労死と同類ではなかったかと思う。深夜の電柱衝突死。「剛健なりし君の死因を確かむに社長はそつなく頭のみ下げる」とぼくはこの短歌をH紙に投稿したことがある。長男次男ふたりとも時代の子“猛烈社員”だった。
長女の妻は先日、カテーテル・ステント手術をしたばかり。胸の痛みを覚えながら1月早々の再検査と手術を待ち構えている。母の訃報に飛んでいきたい心中だろうがわが輩がそれを止める。子であれ母であれいずれは死ぬ。これ、宿命。いろんな人の死に付き合ってきたが肉親の死となると自ずと心は激する。まずは「感謝」そして「感謝」。二度繰り返す「感謝」の意味をかみしめる。写真上=千里みどりのさんぽみちのホルトノキ。下=千里さくら通り。
おかあさん、ありがとうございました。あす、葬儀場でお会いしましょう。
年の瀬に義母見送りの電波とぶ 昇龍子
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ノーやん

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