ノーやん日記パート2

「銀河ステーション」と宇宙ステーションと

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 晴れ。涼しくなる。窓をあけたままランニングシャツ姿でいると寒いくらい。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読む。ジョバンニとカムパネルラが幻想四次元の銀河鉄道で天の川左岸を南へ「幸い」を探しに旅するジョバンニの「夢」の物語。ジョバンニは銀河ステーションから夜の軽便鉄道に乗って窓からきらめく星の世界―憶万のほたる烏賊の火を一ぺんに化石させてそらじゅうに沈めたという―を見る。りんどうの花咲く秋の景色もある。無人駅で途中下車したり、車中の人と会話したりしながらケンタウルス座、南十字星をめざす。途中、博士から勉強すること、実験することをさとされる。

 国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士油井亀美也さんら9人が8日、宇宙ステーションで記者会見したニュースがネットに載った。宇宙での共同の仕事がたのしくて地球に帰りたくない心境だという話だった。こちらは夢の話ではない。いのちの危険を伴う現実の緊張の毎日のはず。それを乗り越え「たのしさ」に換えて作業しているという飛行士のみなさんのたくましく強い精神力に感動した。

 ジョバンニ君が夢見た「銀河鉄道」の旅が現実となる日はいつくるのだろうか。人類は昔から宇宙に夢を見続けてきた。貴公子たちの求婚をしりぞけて月の都へ昇天したかぐや姫の竹取物語もある。月へは人類が着陸できる時代になった。夢を現実のものしようという人々の努力に感謝する。
                   大宙に夢馳せる人菊香る 昇龍子

 

コメント一覧

ノーやん
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{%笑いwebry%}過大な褒め言葉恐縮です。
fm
「大宙に夢馳せる人菊香る」

今日のブログの内容は非常に良いです。良い読書と良いニュースに恵まれただけではなくよく書けています。傑作です。
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