坂道も登りつづけるとだんだん足が慣れてペダルを重く感じない。なにごとも習うより慣れろやなあ。お昼、Aさんがつくってくれた筍めしを頂く。美味しかった。筍は、和泉に住む妻の友人から毎年送ってもらっているので筍ごはんや筍和えに与っているが、きょうの筍めしはちょっと早い目。愚妻のつくる輪切りの筍にめしがくっついているのとは違って筍はサイコロほどの大きさに品よく刻み、ニンジンと竹輪を刻んで炊きこんだ。細やかな味わいのあるご飯だった。同じ筍めしもつくり方が人それぞれ。甲乙はつけがたいが。
安岡章太郎さんの随筆集「へそまがりの思想」を読む。安岡さんはかなり恐妻家だったようだ。「女性恐怖」というエッセイを読むと、鼻くそをほじくっている亭主に、「あなた、その指を一体どうするつもり」と言われたときの驚愕や女独特のいたぶりに同志的共感と連帯感を覚える。 イタリアの作家モラヴィアは「軽蔑」という作品の中で「男は文明人、女は非文明人」と問題発言をしているらしいが、それを「合理的・理性的」と「情緒的・非理性的」と誤訳すると、当たらずとも遠からずと言えなくもないナ。写真上、千里東町の散り桜、下千里北町の散り桜。
筍の時代に生きし飯の味 昇龍子
土筆んぼ摘んで帰るや晩の菜 同
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ノーやん

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