血圧あがる世相のこと

　曇り。自宅で静養。昼前に町内を徘徊。「ちょっと蒸し暑いですね」。人と会話する。口も足も動かすから脳を活性化できるのではないか。首筋に汗が伝う。買い物もする。あらかじめ紙にメモしていたものを思い出しながらスーパーに入る。しかし果物を買い忘れた。ふだん買わんからかな。血圧上が１０６下７３。よしよし。しかし血圧があがる環境をなんとかしなくては。万歩計は７６５０。

　入院中の相部屋で老人の患者同士の会話が耳に残っている。自分の病状、クスリ、血圧のこと、出身地や家族・年齢、趣味、経歴、ひいきの野球チームや選手評…、全部あけっぴろげにしゃべっている。日に日に会話は広がった。あべ政治批判にも及んだ。「あべさんは軽い」「自分の気の合うものだけで固めたお友達内閣や」。しだいに怒声になる。さらにトランプ、プーチン、中朝の国柄批評と止まらない。「うるさいな」と思いながら黙って聞いていた。聞き疲れるが世相が分かるなあと。内閣支持率が急落しているらしいがそりゃそやろ。血圧の方は上がるで。

　けさのニュースは稲田防衛大臣の都議選演説が話題になっている。常識もわきまえぬ人物が大臣でございますとオサマっている。その裸姿が世界にさらされている。それでも自公政治は延命するのかね。国連筋からいろいろ心配のアドバイスがあるらしいが、薬では治しようがない。いまのニッポンは。血圧を下げる方法はただひとつ。止めること。
　　　　　　　　　　脚鍛え頸に汗かく万歩計　昇龍子