桜はだんだん花びらを落とし赤いがくと花柄（かへい）も散らし始めた。これから清掃がたいへんや。北町団地のソメイヨシノにまじってサトザクラ(ヤエザクラ)が明るく雪洞のように咲いている。その横の樫ノ木公園で、うぐいす君が「ホ～ホキキョ」「ホキョ」「キョキョキョキョキョ」「キキョ」と、舌が回らないのかズ～ズ～弁のように歌っていた。だれが植えたのか公園の一角に赤と黄のド派手なチューリップが咲いていた。
東京市場の株価が4月10日、日経平均で一時2万円台に乗ったニュースに注目が集まった。アベノミクスのおかげらしいが、いちばんウハウハしたのは外国人投資家という。日銀の「異次元金融緩和」とかによる上場投資信託（EPF）の大量買い入れ、円安、原油安。そして1７兆円に及ぶ年金積立金の株投資への運用などでできた「官製相場」らしい。国内でも高配当の企業や株主が濡れ手に粟の大儲けをしているという。
庶民はおこぼれもなく消費税に泣き、年金・医療・介護など社会保障の切り詰めに苦しむ。その上消費税の再増税。大資産家や大企業には減税措置。ことしの予算、戦争準備の軍事費もふやしたという。やることまったく逆立ちしてるぞ。そのうえ海外でいつでもどこへでも出かけて武器をもってどんぱちやれるようにする。憲法9条を泥靴で踏みつぶす行為。憲法99条違反内閣やないか。こんな乱暴狼藉ぜったい許さんぞなもし。
弓張のオレンジ色泣く里桜 昇龍子
