室田昌子著「コミュニティ・マネジメント」を読み続ける。専門書だが興味深い。ドイツでは1999年、衰退した都市のコミュニティを再生しようと「社会都市」という制度が創設され、国が予算も付けて取り組んでいるという。この制度は人口5000~25000程度の「問題」地区を対象に、地域経済の衰退や雇用機会の不足、物理的な都市環境や交通問題、住宅問題、教育問題や移民問題、貧困や治安問題、高齢者問題、文化問題などひじょうに多角的に問題を取り上げ特定の地区を10年くらいの期間をかけ住民参加で「サスティナブル・コミュニティ」の再生をめざすという斬新な試みだ。日本の再開発事業ー建物づくりとはずいぶん違うようだ。すでに10年以上経ちその教訓を筆者は報告している。ベルリン市の代表委員会、ハンブルグ市の公開型フォーラム、ハノーバー市の市民地区フォーラムなど組織の形態はさまざまという。
日本も、地域社会の崩壊が指摘されて久しいが、高齢者の所在不明問題や児童虐待問題、事業所の閉業など社会問題化しているいま日本も地域再生戦略を持つべきでないか。地域に有能な人材はいる。行政、企業、様々な分野の専門家、住民の参加で地域の再生は可能ではないか。そう思いながらドイツの取り組みに関心を寄せる。
石川啄木が日韓併合を批判した短歌5首を新聞記事で知った。
地図の上朝鮮国に黒々と墨をぬりつつ秋風を聞く
明治四十三年の秋わが心真面目になりて悲しも
何となく顔が卑(さも)しき邦人(くにびと)の首府の大空を秋の風吹く
秋風の来りたる我の疑惑は人ししらなく (「しんぶん赤旗」より)
ひとり啄木日韓併合を肯わず 愚句
併合の百年を知る漱石記 同
コメント一覧
ノーやん
fm
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事