ところで俳句は春雨をどない詠んでるんか、手元の歳時記をひっくり返してみた。意外にも、そんな花を待ち望む乙女チックな句なんぞ見当たらん。
浪華津のきたなき堀や春の雨 草城
春雨や蓬をのばす草の道 芭蕉
菜のゆだる湯の湧口や春の雨 一茶
芭蕉にしても一茶にしても、このとおり。
西東三鬼は
貯炭場の細き眞黒き春雨なり
これが著名俳人の春雨の心持ちか。ちょっと驚いた。
王朝趣味の蕪村は、
春雨や同車の君がささめごと
と、きれいに詠んでいて、田辺聖子はんが大好きな句やいうてはります。この句もちろん、芝居好きの蕪村の王朝絵巻空想の作ですけどね。
私もちょっと真似て、
水鳥のささめごとかな春の雨 拙句 ({%笑いwebry%})
コメント一覧

いずみ
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事