きのうは朝から晩まで雨降り。わがまちのマンションの建設工事現場では雨の中、弁当屋さんが海水浴に使うような大きなパラソルを歩道に立てて弁当を並べ、アルミの大薬缶でお湯を沸かしていた。雨合羽を着ながらの工事も、昼食の用意もたいへんだ。「お昼はどこでしはるんかなぁ」と心配しながら歩いていると、別のマンション建設現場のてっぺんでカラスが一羽「グァーグァー」と鳴いている。ハシボソめっ。弁当屋さんの出店を遠目に偵察しているのか。
昼から天神橋筋の古本屋さんを歩く。目当ての新書本が最初の店では300円だったがもう一軒の店は50円だった。ニンマリ、得した気になって買う。だから古本屋歩きはやめられない。長い間探していた文庫本が定価より高い1400円もしたが、「チャンスはもうないかも」と読み誤り買ってしまったこともある。数週間後に別の店でなんと100円で出ているのを見て「しまった」と思ったのだった。古本の買い方は、そこのところの微妙な判断力がいる。手にしたい本はメモ書きし、梅田のカッパ横丁や上六・なんばの古本屋をのぞくときも、まずそれから探す。カラスの偵察みたいなことをして帰る頃、雨脚が強くなった。
一夜開けて、けさはいいお天気になった。しかし空気は冷たかった。小学校の授業が始まる頃、カラスが3羽、マンション街の上空を泳いでいた。高層マンションの屋上ではカラス一羽、人の動きを見張るかのように単独行動をしていた。かかりつけのお医者さんの診察を受ける。「歯の痛いのは治りましたか」と聞かれた。すっかり忘れていた。「はぁ。ありがとうございました」。奥歯の痛みを訴え、痛み薬をもらっていたのだった。血圧は正常値だったが、脳の方はカラスなみに「ボケ」が進行中らしい。昼から千里公民館・図書館へ足を運ぶ。霙が降り出した。公民館で俳句の添削結果を見る。「霙るるやうどんの釜のカップ酒」の愚句に、「うどんの釜」のところに赤線と「?」が入っていた。この句じつは、正月に家族で四天王寺さんにお参りしたとき、霙が降ってきて寒かったので境内の休憩所で温め酒を注文したところ、店員さんが「あいよっ」と、うどん玉入れる釜の中にちゃぽんとカップ酒も放り入れたのでびっくりし、それを作句したものだ。出句をためらっていたけど「えい、ままよ」と出したところ、案の定、俳句の先生から「?」がついた。当然の?だ。それはどうでもいいこと(いや、自分以外の人に解らぬ俳句は俳句とはいえぬのだ)だが、きょうの昼は霙となり、図書館を出る頃には晴れ、それから曇り、また晴れと猫の目のようにお天気が変わった。これは、春の訪れを告げているのかもしれない。「は~るよこい、は~やくこい」
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