
昨日から梅雨らしくなって、今朝も雨が降っています。
まだ、わが心にも雨が降る・・・・という心境でもありませんが。
ただ、出かけるので足をどうしようか、と思案しているところです。
ところで、雨がまったく降らない地域があったとします。
生まれてこのかた雨というものを見たことも聞いたことがない。
そういう人に、雨とはどういうものかを説明できるでしょうか。
子どもの頃、学校の先生はよく言っていました。
わからない言葉があったら、辞書をひいて意味を調べるように・・・・。
そこで、辞書で雨をひいて、書かれていることをその人に説明したとします。
たぶん、わからないでしょうね。
辞書に載っているのは、雨という言葉の説明だからです。
ある言葉をほかの言葉を使って言い換えただけのものだからです。
言葉そのものには意味がありません。
その言葉が使われる状況や出来事など、外側の世界を含めた全体が意味を持ちます。
雨、と言われて、誰も辞書に載っている説明なんかを思い浮かべないでしょう。
これで稲の育ちも一安心、今日は傘が売れるかも、自転車に乗れるかな・・・・
といったあれこれをふくめて、雨という言葉が意味を持つのだと思います。
雨を知らない人には、雨の降る場所に来てもらう。
そして、見てもらう、濡れてもらう、冷たく感じてもらう・・・・。
そうか、これが雨というものなんだ、という時に初めて雨が意味を持ちます。
コンピュータは将棋名人に勝ち、クイズで人間を負かすようになりました。
でも、人間のように意味がわかっているわけではありません。
たぶん、この先も意味がわかるコンピュータは生まれないと思います。
もし、そうなったら?
その時は間違いなく人間が無意味な存在になるでしょう。
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