囲碁ソフトが中国のプロ棋士と対局して5戦5勝しました。
チェスや将棋では勝てても、囲碁で勝つのはまだ先のこと。
そう思われていただけに、意外と早かった、という感想を持ちました。
偶然にも、GEB(ゲーデル・エッシャー・バッハ)というAI(人工知能)の本を読んでいる最中。
おまえもうかうかしていると、コンピュータに負けるぞ。
なに、とっくに負けています。高速で動く機械に人間がかなうはずはありません。
計算のスピードとか記憶量などでは、とっくの昔から人間が束になっても敵わなくなっています。
それでもまだまだ機械にはできないことがたくさんあります。
ですが、人間の脳の働きを模したニューラルネットワークの進歩が激しい。
それによるディープラーニングという学習方法。
Googleの開発したAlphaGoという囲碁ソフトの特徴は大きくはその二つ。
機械にはできなかったパターン認識ができるようになったことが勝因の一つのようです。
猫を一目見ただけで、それが犬でないことが、ヒトの脳にはわかります。
なぜ、できるのかは、今もってわかりません。(と思います)
でも、いろいろと脳の働き方を模索しているうちに、それが機械でもできるようになってきました。
いずれ人間の仕事はAIにとって代わられる。
これからは、そういう論調がますます増えそうです。
3月には韓国のプロ棋士と対戦するそうですから、勝てばますます大騒ぎでしょう。
とはいっても、人間抜きで機械が自立して成長できる日が来るとは思えません。たぶん。
その根拠は、と訊かれると困るのですが、たとえば・・・。
このわたしのアバウトさは、機械に真似できるか? かなりいい加減な直観なのですが。