みどりの黒髪、みどりなす黒髪・・・。
こどもの頃、ヘンだな、オカシイな、と不思議でした。
黒い髪がなんで緑なの?
元来、緑は色を表す言葉ではなかった。
そう知ったのは、ずいぶん経ってオトナになってから。
瑞々しいと、初々しいとかの意味、たとえばみどり児というように。
色の緑は、青に含まれていたようです。
目には青葉、なんて言い方がその一例。
芝生が青い、という言い方は今でもする。
真っ赤な太陽、と言うが、これもヘン。
昼間見る太陽は、どう見ても赤くは見えません。
朝夕、赤く見えるのは大気の汚れ?
太陽は黄色、の国が多いといいます。
太陽が黄色く見える、なんて云うと、日本では勘違いされますが。
日本では黄色は月の色、西欧では月の色は白。
虹は七色。赤橙黄緑青藍紫。
六色とする国も多いらしく、米国では藍(indigo)が入れてもらえない。
ドイツは五色で、橙と藍が仲間はずれ。
日本でも五彩といって、長らく五色でした。
ところ変われば色変わる、色もいろいろ・・・というわけです。