この夏は、スーパーへ行くたび、カットされたスイカを購入。
包丁で切る必要もなく、ラクに食べられます。
そのスイカも消えて、いまはブドウ、ナシなど秋の果物。
昨夜、夕食後のデザートはいただきもののナシでした。
豊水とかいう品種でしょうか、かなりの大きさ。
食べて見たら、みずみずしいのですが大味・・・昔の二十世紀の味がなつかしい。
さて、天高く馬肥ゆる秋。
収穫の秋を表す時候の言葉として今でも使われます。
でも、昔の中国では、警戒の言葉として使われたよう。
といっても、食べ過ぎ、太り過ぎにご用心、という話ではない。
秋になると収穫物を略奪しに、北方から騎馬民族が肥えた馬に乗ってやってくる。
だから、警戒せよ、戦いの準備をせよ、という合図の言葉として用いられたといいます。
「雲淨妖星 秋高塞馬肥」が元の漢詩の一節。
妖星は不吉なことの喩え。塞馬は北方の馬の意。
味覚の秋の言葉も、さかのぼれば略奪につながるとはなんとも味気ない。
ブドウ、カキ、リンゴ。
獲らぬタヌキの皮算用、暮れまでによそから貰えそうなものをあれこれと・・・。
これらはスーパーでは決して買いませぬ。