このところ久しく「たつみ」通いをしていません。
昔は、週に少なくとも1回は行っていたのですが。
そんなに芸者遊びに狂っていたのか?
そんな浮いた話ではありません。
たつみといっても深川でなく、葛飾新小岩にあるたつみ敬老館。
パいまは憩い交流館。ソコン教室の会場の一つになっています。
たつみ、は方角をさし、今風なら東南です。
不思議だったのは、その地がどこから見て東南なのか、ということ。
疑問はほっとけない性分で、あるとき調べてみたのですが、わからず仕舞いでした。
たつみ、といえば百人一首のこれ。
「我が盧は都のたつみしかぞ住むよを宇治山と人はいふなり」
誰の歌か忘れました。
これを狂歌に仕立て直したのが大田南畝という江戸時代の狂歌師。
「わが庵はみやこの辰巳午ひつじ申酉戌亥子丑寅う治」
もしかしたら、新小岩のたつみに南畝が住んでいたとか・・・。
次も南畝の作。
「世の中にたえて女のなかりせばをとこの心はのどけからまし」
元歌は書かずもがな、ですね。
いちばんの好みはこれ。
「世の中は色と酒とが敵(かたき)なりどふぞ敵にめぐりあいたい」
残念ながらめぐりあわぬことの多い人生でしたが。