近年、稀に見る醜態。時期大統領としての人格ゼロ。個人としても、「猜疑心が強く、自己中心的で誇大妄想家、自信過剰、足元の事象すら見えていない、学習能力ゼロ」、この様な人物に「大国アメリカを任せていいのか?」「こんな人物の言う事を信じている国民は、何の疑いも持たないのか?」以上、ジョーカーの記者会見を見て率直に思った事である。オバマさんの最後の演説を聞いた後に、ジョーカーの記者会見ニュースを見たと言う事を差し引いても、質問する記者を容赦なく罵倒する姿には、呆れる以外なかった。冒頭から「ジョーカーバズーカー砲」は、一斉射撃をありとあらゆる所へ浴びせかけた。ロシア・中国・日本・メキシコへの国家攻撃、特にメキシコ国境に作る「ジョーカーの長城」の建設費は「メキシコに支払わせる」とは・・・、どこまで本気なのか?疑わしい部分もあるが、会見で言ってしまった以上は、後戻りはするまい。「神が創造した中で、最も偉大な雇用を作る人間になる!」も誇大妄想を通り越して、自意識過剰なのではないかと呆れかえったが、とにもかくにも「雇用の創出」が選挙戦から続く、1丁目1番地なのだからこれくらいの虚勢を張っておかなくては、具体策に乏しい現状では格好がつかなかったのだろう。ツイッターでの「連日の艦砲射撃」の結果、ある程度の反応があり、かつ、アメリカ国内に雇用を戻さないと「国境税をかけてやる!」と息巻いた結果、移転計画の中止や雇用を増やすと表明した企業が雪崩を打つように現れた。だが、肝心要の「減税や経済政策」については、何も語らなかった。ただただ「我に背くものは、死あるのみ」を強調しただけであった。破壊と殺戮の「予告編」に終始した今回の記者会見は、中国金王朝3代皇帝煕宗と4代皇帝「海陵王」の狂乱の治世のフルコピーだ。まあ、本番の「大統領就任演説」で何を語るのか?を聞かないと何とも判断しかねる部分もあるので、予断は許さないが非常に危険な「血の匂い」がプンプンする会見だったのは間違いない。もう一つ、非常に危ういと感じたのは「既存のメディアに対する執拗な攻撃姿勢」だ。ジョーカーは、会見で「会見を止めたのは、非常に多くの不正確なニュースがあるからだ」と言い放ち、メディア批判を繰り広げた。自身のツイッターなどでの発言こそが「真実」であり、既存のメディアは嘘偽りばかりを並べ立てていると言うスタンスを取ったが、これは明らかな「言論統制」ではないだろうか?こういった姿勢は極めて危険で、「独裁色」を打ち出そうとしてるとも取れる。「朝貢に来た者に対しては恩恵を与えるが、来ない者に対しては鉄槌をもって臨む」トランプタワー詣でが賑わった事を考えると、ジョーカーはこうした姿勢で国内外の要人や企業を選別しているのではないだろうか?「違背は許さぬ、違えれば死をもって償え」と「海陵王」は家臣に命じ、彼の言葉が意思がそのまま法律になった。「ジョーカーの意思は、アメリカの意思」になってしまったら最悪の事態が待っている。「多様性と寛容こそが、アメリカの民主主義の原動力」とは、オバマ氏の退任演説での言葉だが、この言葉の輝きと重みこそ、アメリカと言う国家を作り上げ偉大にしたのではなかろうか?我が日本に対して「貿易赤字の縮小」と「これからは我がアメリカに対してもっと敬意を払うべきだ」と名指しで批判したジョーカー。彼の言葉には重みも何もない。ただあるのは、自国の利益のみだ。世界は益々混乱し、政治はどんどん右傾化して行くだろう。次の世界大戦の導火線に既に火は点いているのかも知れない。ジョーカーがいつまで大統領の椅子に座っていられるのか?それが世界を危機から救う指標にならない事を願う。何度も言うが「海陵王」は家臣によって殺された。ジョーカーも腹心には気を付けた方がいい。