化け猫のひとりごと

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いろんなことがあり過ぎて・・・

2023-09-28 17:38:11 | 日記

ほんの少し涼しくなった気がして、足りなかったお薬をもらいに調剤薬局のある大きなお店屋さんまで行くことにしたばーちゃん。

ついでに一足伸ばして、お隣の駅にある二つの銀行と郵便局に行くことにするって言うんだけど・・・。

ちょろっとほのめかしてみても、おかーさんはお車出してくれる気はないみたい><。

 

仕方がないので、陽が陰る時間を見はからって、3時過ぎるのを待ってスタート^^。

初めは、一駅電車に乗っていこうとしたんだけど、駅に向かうためには、カンカン照りの西に向かっていくことになる。

それは嫌だったので、夕日にお背なを向けて、歩き始めたばーちゃん。

最近は割とよろめきやすいので、しっかり杖もついて行ったのにゃ^^。

日陰道を歩いてお隣の駅に向かうには、かなりま~っ直ぐ行ってから右に曲がっていくのが一番の近道かなぁ。

ばーちゃん独り言ちながらどんどん東に向いて歩いて行ったんだけど、途中の、目的の右折より手前での右に行く道に来た時に、

「あっ。」

急に右に曲がっちゃったのにゃ。

 

ルンルン先に飛んでいたにゃん。

あわてて引っかえしてばーちゃん追いかけて、

「急に曲がっちゃにゃん置いてけぼりになっちゃうじゃん!。どうしたのさ?。」

「ごめんごめん。<(_ _)>。順番を考えないと、行ったり来たり戻ったりになっちゃうことに気が付いたの。」

 

「今日は貰い損ねのお薬をもらうことと、駅前の二つの銀行でお金を入れ替えることと、郵便局で送金しなくちゃいけないことの四つのお仕事をいっぺんにしなくっちゃいけないのよね。近道をしちゃうと、帰りに電車で帰れなくなっちゃって、また駅からおうちまで歩くことになっちゃうの。おかーさんお迎えに来てくれそうにないし、もうひとっつ、お家で履いていたゆるゆる靴下のまま履き替えないでお靴を履いたら、靴下がどんどんお靴の中にはいっていっちゃうの。気持ち悪くって歩けないから、先にお薬もらいに行きながら靴下屋さんに寄らないと・・・。」

 

さっきから立ち止まってお靴に触っていたのはそういうことだったのにゃね^^。

「なんでそんなゆるゆる靴下捨てないのさ。」

「普通の靴下はいてると、ゴムの所の跡がついちゃうの。年寄りはだいぶむくんでいるから。でおうちの中ではズレてこないから、この靴下が一番なの。」

 

にゃんはお靴も靴下もいらないから、わからない気持ち・・・。

 

そうこうしているうちにお店について、イの一番に靴下屋さんに。

3足1100円の気に入った靴下を買うと、お店屋さんに糸を切ってもらって試着室を借りて早速履き替え^^。

今度はあんよにぴったりで、全然ズレてこないんだって^^。

で、お薬屋さんでお薬を受け取って、日陰道を選んでいつものように二つの銀行の出し入れを済ませて駅に向かったんだけど・・・。

 

「ねえばーちゃん。ゆーびんきょくってどこにあるの?。」

「あっ。けろっと忘れてた!。お薬をもらってから、お店を出たら右に曲がらないでまっすぐ行かなければいけなかったのに・・・。」

「じゃあ、電車には乗らないでもどるの?。」

「そうするしかないわね。商店街を通って、お椅子を見つけては座り込んで、休み休み帰りましょ。;**;。」

 

有難いことに、ばーちゃんもたもたしてたから、お日様はもうそろそろ沈む寸前。

新しいお店屋さんも開店した商店街は、だいぶお客も戻って来たみたいで、そぞろ歩きの人も増えていて、にぎやか^^。

のろのろでも休みなく歩いていたばーちゃん。あんよがつっちゃったんだって!。

ばーちゃん座るお椅子とお水の自販機探しながら杖を頼りにヨボヨボ。

「こんなに自販機ってないの?。それにお椅子も全然ない・・・。」

 

ぼやきながらももうちょっと歩いたところに、5時開店のお店の前に、お椅子があったにゃ!。

そこで一休みをしてお薬を飲もうとしているときに、お店の人が箒を持って出てきたので、あわてて

「すみません・・・。」と立ち上がろうとしたら・・・、

そしたら、

「あ、どうぞ座っていてください。まだ開店には少しあるので。^^」

「ありがとうございます。」

ばーちゃん急いでお薬を水なしで飲んじゃった@@。

 

またゆっくり歩いて10分ほどの所に郵便局はあったにゃ。

送金を済ませると、とにかくお水。

「にゃん先に行ってお水を売ってる機械探してくる!。」

ばーちゃんのお返事も聞かないで行っちゃった!。ここで曲がるんだったのに・・・。

しかたなくそのままどんどん寂れていく商店街を歩いて行くと、にゃんが飛んで帰って来て、

「そこにあった!。あの機械でしょ?。」

 

信号を渡った少し先に、確かに自販機があった。

ばーちゃんおかねを出してサイダーを買ったんだけど、タオルのハンカチに包んで持ち歩き始めたにゃ。

「飲まないの?。」

「飲みたいんだけど・・・。ばーちゃん蓋が開けられないのよね。公園で飲むつもりだから、誰かに頼んで開けてもらうわ。」

 

そだ。ばーちゃん昔転んで、右も左もお手々の親指骨折してたんだっけ。

 

前から来た人はばーちゃんのようなおばーさんが数人。

お願いしてやっぱり開けられなかったら、恥をかかせることになっちゃうし・・・。

この時間は年寄りしか歩いていないのね。

若そうな人は自転車ですい~~。

やっと中学生くらいの女の子にめぐりあい^^。

「すみません。」

声をかけたとたんに脱兎のごとく逃げてっちゃったにゃ><。

 

その次に、うら若い学生風の女性が見えたので、少し離れた遠くから

「すみません。この蓋があけられないの。あけてもらえませんか?。」

ちょっと戸惑った顔をしたけれど、

「開けるのですね?」

「そう。お願いします。」

難なく開けてもらってばーちゃん大喜び。何度も頭を下げてたら、おねーさん(*^-^*)はにかんで、急ぎ足で行っちゃったにゃ^^。

すぐ近くの公園のベンチに腰掛けて、やっと飲み物にありつけたってほっとしてたにゃ。

 

二休みもしたころ、やっとあんよの具合もよくなってきて、あとはおうちに帰るだけ。

すっかりお日様は見えなくなり、まっすぐの道の真正面に、火事かと思うくらいに真っ赤な夕焼雲が見えていたにゃ。

5時過ぎて間もないのに、もう夕暮れにゃ(´・ω・`)。

ばーちゃん頑張れ!。まっすぐの道の突き当りがおうち。あと15分くらいでおうちに着くにゃ^^。