コツコツ歩き隊!

5月・ウォーキング特集④ : 民俗学的にものすごく珍しい狛犬(最終回)

日本の狛犬は最初から神社の参道に置かれた訳ではないようです。
最初は宮中や神殿などに置かれていました。
神社の参道に置かれるようになったのは、江戸時代初期。
狛犬愛好家の方は、屋内に置かれた狛犬と区別して、「参道狛犬」と呼んでらっしゃるようですよ。

さて、 今回は、東京都新宿区北新宿にある、こちらの神社に伺いました。



「鎧神社」であります。
創建は醍醐帝の治世(898年~929年頃)。
円照寺が創建され、寺の鬼門鎮護の神祀(しんし)として建てられたと言われています。



元々、この地には日本武尊が東征の時に甲冑六具をこの地に埋めたという伝説がありました。
また、藤原秀郷によって討たれた平将門の鎧も埋められたと言われています。
そうした伝説が神社の名の由来となっています。
御祭神は日本武命、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門公であります。



足が長いタイプの狛犬。



威風堂々としていて獅子のような風格が感じられます。



なお、こちらの神社には摂社として菅原道真公をお祀りする「天神社」があります。



元々は北柏木公園(北新宿4丁目)にあったものを、明治中期に今の地に移設しました。 
実はこちらの狛犬が今回参拝の主目的であります。



なんと、こちらは 狛犬でありながら、庚申塔でもあるという、ものすごく珍しいものであります。



狛犬型庚申塔として、新宿区指定有形民俗文化財に認定されております。
色々な庚申塔を見て参りましたが、狛犬タイプのものがあるなんて知りませんでしたし、本当に驚きました。
私、猛烈に感動いたしました。



素朴な形の狛犬で約300年前のもの。
台座正面にかろうじて「庚申」の文字が見て取れます。



講中の氏名と紀年銘(製作、使用などの年時を記入した碑、器物の銘文)が記されているそうですよ。
是非、狛犬マニアの方にも見ていただきたいものであります。



狛犬散策に我が夫が探し出してくれたもの。
東京散策のクライマックスにふさわしい神社でありました。(感謝)

※庚申塔についてはこちらの記事をご覧ください。
 
5月のゴールデンウィークに出かけるということで、できるだけ混んでいないところを選んでみたのですが、面白い発見もあって、「狛犬散策」もなかなか良いウォーキング・テーマでありました。
今後も時々やってみようと思います。

【地図】
  • 狛犬を拝見する前に手水舎で口や手を清め、拝殿でご挨拶をしましょう。
  • 他の参拝客の迷惑とならないように拝見しましょう。
<参考資料>

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