“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

12/09/02『ルベシベ山』

2012-09-02 | 4日高山脈の山

9月になりました。

第一週の今日は、北日高の秀峰『ルベシベ山(1,740m)』に登ってきました。

  

 8合目までが沢の源頭、涼しい沢の遡行もあと少し・・・

 

今回もアミーゴ二人登山です!

先々週の日曜日(8月19日)、このルベシベ山に登る目的でパンケヌーシ林道にやって

きたときは、大雨による崩土ということで入林止でした。仕方なく、その日「久山岳」に

変更の登山報告はこちらです。

 

ということで、今回は予めアミーゴが日高北森林管理署に連絡し、開通を確認してから

やってきました!

パンケヌーシ林道ゲートから約11km(30分)を走り、取水ダムを僅かに越えた五ノ沢

出合いには、現在そこを登山口としている旧パンケヌーシ五ノ沢林道入り口があります。

そのわずかなスペースに車を止め、出発です

 

■7:50 五ノ沢出合(パンケヌーシ林道途中、現在のところ、ここが「ルベシベ山」登山口)

 

五ノ沢林道の規制云々が描かれていますが、林道はすでに車の通る復旧の目途の立たない
  荒れ道となっています。

 

実質登山口の五ノ沢出合からは、お伝えのように荒れた旧五ノ沢林道を緩やかに

登り始めます

この日も暑くなるなぁ、と・つぶやいたとき温度計を忘れているのに気づきました。

7:30時点で、どのぐらいの気温でしょうか?

 

間もなくして旧五ノ沢林道上に現れる熊の糞

サイズから、小熊の足跡

 

 鹿が食べたであろうフキの跡


この日も日曜日だというのに登山者は我々のみ、熊も徘徊するはずです。

五ノ沢林道は、数年前まで車両が通っていたとは思えないほどの荒れ様で、現在は

「フキの里」と化しています。


10分歩いて唯一出合う沢に掛かっていた橋は、土砂に押し流されたため跡形もなく無く

なっていて、ここでも日高一帯の沢の荒れ様が伺えます。

約1.5kmの旧林道歩きも終わり、以前は駐車スペースだった旧登山口に着きます。

そしてここからが沢の遡行開始


※本日の装備は、頂上まで「沢靴」と「すね当て」装備です。

沢靴は沢の岩石には相性抜群!ながら、沢の源頭から頂上までの草場では滑りやすく

多少尻もちをつくなど難儀をしました

■8:05 五ノ沢林道旧登山口

遡行開始後しばらくは、左岸に巻き道となる踏み跡をたどります。

上空から谷合には常に陽が射し込み、気温も上がってきているため、沢歩きがとても気持ち

よいです

イワナの魚影、けっこう大きいのがいます

 

そして、しだいに・・・

沢も狭まり、滑(なめ)てきます。 

 

沢も源頭に近づいてきました。

この辺りからコルにかけては時期が時期なら美しい花々の群落が見られますが、、、

お花畑は、夏の終わりのこの季節、花枯れしています。

 

稜線上のコルに抜けると西峰から吹き上げる心地よい風とともに・・・

いきなり眼前に、西方峰々の山容があらわれます。

■10:25 稜線上のコル

過去5回、常に晴れてるのは俺自身のお蔭、そして今日が一番の晴天だとアミーゴご満悦
  
アミーゴのの先が頂上  

 

頂上までの間、約10分ほど進む途中、日高の稜線らしい濃いハイ松のせいでスパッツに

穴があいたり、

松脂(ヤニ)が付いたりしても、

それ程苦にならないのは、もうそこに頂上が見えているからでしょう

 

来し方の南方稜線が美しい。

 ~

■10:35 頂上

四周のパノラマを一枚の画像に収めきれないカメラの限界、誰か解消してくれない

ものでしょうか?

その東西南北はそれぞれに見ていただくとしましょう

 

 帯広(東方)、十勝方面は見事な雲海
  先々週、登った「久山岳(1,411m)」が左奥に・・そして、その右に頂上のみ雲海上に浮かんでいる
  「剣山(1,205m)」です。したがって標高1,200m以下に雲海が広がっていることが分かりますね 

 西南方向の眺望:中央1967峰(1,967m)から左端(南)にピパイロ岳(1,916m)

 

  南方真ん中奥に「カムイエクウチカウシ山(1,979m)」、その左手前に「エサオマントッタベツ岳(1,902m)」
 
 国境の稜線上には数々の名峰が・・・ 

 中央:「1967峰(1,967m)」の雄姿を望遠で


北側:眼前の緑山の奥は、十勝連峰(富良野岳~十勝岳)~最右翼肉眼ではトムラウシ山も・・・

 

西北方向です!中央右に「チロロ岳(1,880m)」、中央左には「チロロ岳西峰(1,846m)が・・・

俺のお蔭ぇだっ~この景色ぃぃ

 

■11:15 下山開始

さあ、下山だ

 

滑た沢底も軽快にステップ

気温が上がっても足元は涼感がいっぱいです

 

 標高1,000mに、美しい笹原と涸沢原のコントラスト

■12:55 五ノ沢林道旧登山口

「フキの里」と命名したからには、春に立派なフキを刈り取りながら下るのも

いいですね!

 

鼻歌まじりに今晩のビールの喉ごし感を話題に歩きます。

本日のアミーゴ劇(激)場いかがだったでしょうか?

Toshi本人が主役になるより、アミーゴ主役の方が100倍面白い!

ブログの主題を『アミーゴ登山報告!!』とした方が1000倍楽しい!・・かも

今後もこの魅せ方でいきます

■13:20 五ノ沢出合 

 

【備忘録】

  • パンケヌーシ林道はゲートから9kmでチロロ岳登山口、11kmでルベシベ山
    五ノ沢出合登山口、18kmでペンケヌーシ岳登山口(とにかく長い) 
  • 五ノ沢は、登り初めに出合う沢(左岸)1か所以外に出合はない。
  • 芽室岳方向の画像が無いが、芽室岳~芽室岳西峰と続く稜線上手前の鋭鋒は
    1734m峰』(雪盛山ゆきもりやま)!この名称を知る人はアミーゴ以外数人で
    しょう。 

 

120902『ルベシベ山』

 


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