8月の締めくくりは十勝連峰の山『十勝岳(2,077m)』から『美瑛岳(2,052m)』を
巡ってきました。
朝5時過ぎの十勝岳の様子(まだ稜線を見渡せる状態です)
昨日は、もともとへたッピーなゴルフ、暑さで集中力を欠いてスコアがめちゃめちゃ
だっため、
終了後はゴルフバックを積んだまま、逃げるように十勝連峰の麓まで車を走らせました
白金温泉野営場です。
あたりが薄暗くなりかけた夕刻、旭川方面から黒い積乱雲とともに雷が聞こえて
きました
間もなく降り出した雨のせいで、くつろぎの時間もそうないまま、テント内で一人
ビールで乾杯です。
明日(日曜日)の予報は、またまたいつものように悪い予報へと変わり・・
予定している「オプタテシケ山(2,012m)」は、今回も景色は期待できないと半分諦め
気分で一夜を過ごしました。
■3:10 起床
~
暗い中、濡れたテントをそのままたたみ、野営場を後にしました。
■3:45 涸沢林道ゲート
さて、ここで確認しているゲートのナンバーを押します○○○○
開きません。
林道ゲートのカギ、どういう訳か番号+突起を押しても開かない
う~ん、こんなアクシデントはよくあることだけど・・・
カギがそう壊れるとも思われず、自身のやっていることの方に自信が持てません
定めし、、、ドジですからね。
それにしても、まだ薄暗い時期といっても星が見えるこの予想外の環境で、、オプタテに
「林道のカギが開かなかったから登れなかった」・・・では、小学生と言われます
ここで、どういう訳か十勝連峰で車中泊しているアミーゴにメールをしました。
何故、ここでアミーゴが登場するのか? ですが、
これはややこしい話なので、お忙しい場合は下の行を読み飛ばしていただいてけっこう
です
この週末、アミーゴは夏休みを取得し、3連休として増毛山地を目指す予定でした。
僕はと言うと、会社所有の一眼レフ(EOS)を持って、北海道マラソン応援(写真班)の予定
だったのです。
ところが、金曜日、一眼レフを後輩の写真部社員が結婚式の撮影班で使いたいという・・・
北海道マラソンは、以前に連写の効かないデジカメで失敗写真ばかりだったことを思い出し、
この時点でマラソン観戦を諦め、比較的天気が良いはずの日曜日に念願だったオプタテシケ山
を計画に入れることにしたのです。
さて、そのアミーゴは、
増毛山地に行く予定でだったのに、木曜日の配達でアクシデント・・・
遅くになって、増毛山地とはまったく逆の方向の得意先に行くことになってしまったため、
急遽、山域を十勝連峰に変更したのだと言います。
それも土曜日に「オプタテシケ山」に登る計画です。
ここまで二人の打ち合わせまったくなし⇒向かう山域のみ変更といっても一日違いで
「俺は、今日オプタテに登って来たこれからビールだ」
はぁ?
この日、Toshiは苦手のゴルフで悪戦苦闘、
アミーゴは、翌日、Toshiが登る予定の「オプタテシケ山」に、概ね良い天気の中、7時間
で完登・・・、
その日の宿泊場所「望岳台」近くの駐車場からそんなメールが届いたのです。
くっそぉー、
なんでToshiが目指す日曜日は曇りのち雨なんだろう。
なんで今日は晴れなんだろう。
と、愚痴を言ってもしかたがないので、目と鼻の先で野営のテントの中、
こちらもビールを飲んで明日(日曜日)のオプタテに集中していたというお話しです。
ということで、
アミーゴに聞いても、番号、操作に間違いなし(ただ、少しの勘違い)
諦めて「十勝岳」に登ることにしました(笑)
朝焼けの連峰
■4:50 望岳台 登山口
~
結局、仲良くアミーゴ二人登山です。
北の大雪山域は旭岳の頂上付近のみ雲の上、その他はガスの中・・・
朝焼けの上空に一筋の飛行機雲が伸びています
数か月前、亜硫酸ガスの火災事件で登山禁止令の原因となった噴煙付近
比較的、南西の夕張山地の視界が良いようです。
~
十勝岳は頂上までのすべてが岩稜、砂礫帯です。
なので、崩れやすい石ころをうまく捕まえて、あまり休むことなく高度を稼いで
いく。
気が付いて後ろを振り向くと、もうこんなに登ってきた?のかといつも思う二人、
「人間の足って凄いよなぁ、あんなところから、こんなところまで歩いてきたんだぞぉ」
いつものアミーゴ語録が出ましたよ
~
この時点、上富良野、美瑛の町はまだ眼下に望めます。
6合目、平坦な砂礫帯から見下ろすすり鉢火口は火星を思わせますね。
行ったことないけど・・
この日、十勝岳の次に向かう予定の「美瑛岳」が北(中央)に望めます。
晴れているのは、ほぼこの時までなので雰囲気画像を余すところなく入れ込みます。
火星探検の趣、登山道は歩こうと思ったらどこでも歩けます。(良い子は入って遊ばぬように)
~
8合目を過ぎ、もうガスで覆われる岩稜帯、気温は15℃まで下がりました。
■7:55 頂上
「十勝岳2,077m」の看板が付け替えられて新しくなっているようです
頂上付近に近づくと若人の「ヤッター!」の声が聞こえます。
カミホロ小屋から縦走装備でたどり着いた男女が、ガスであれ何であれ、登頂に満足気
の様子、ふむふむ楽しそうな学生さんたちでした。
山ボーイに山ガール、その感動を胸に将来まで登山を続けてください
ここで、こぼれ話し・・・
彼、彼女らの一人が言いました。
下で(カミホロ)で熊を見ました。
アミーゴ:それはイイ経験をした、見たくても見れるものじゃないからなぁ
御意
女の子⇒その熊はどうやらカミホロ小屋近くに住みついているらしいですよぉ、ふふ。
熊が人なれしていると良く聞きますが、
どうやら人の方が熊なれしているようです。
熊をそれほど怖い動物だと認識していないあたり、人の方から熊に近づいて、熊が
人間を襲う機会を助長する・・・
熊を見たら逃げるいいかい山ガール
さ、
Toshiは、ここでアミーゴと別れて「美瑛岳」に向かいます。
アミーゴは帰って奥さん孝行だって。「いいね!」
~
縦走路、
ガスの中でも山域を頭に入れながら歩きます
頭の中で地図を描く・・それが大事です。
縦走路には黄色い色を付けた標柱、
石へのペイントを見逃さないように歩くことが肝要、
人の踏み跡は、風雪にさらされ常に変わります。
~
7月には満開のはず、今は色が消えたお花畑
~
美瑛富士に向かう縦走路の先も何も見えません。
それにしても、晴れていればこんなに美しい登山道はあるのか?と思わせる、
整った登山道、岩肌と草帯のバランスが素晴らしいです。
■8:05 美瑛岳山頂
証拠写真のみ、鼻水も出るしぃ
~
■8:25 下山開始
ねばっても晴れ間が覗く雰囲気もなく、20分居て
すごすご下山です。
これだけ人が踏みしめているのに美しいままの下り登山道、
尾根から沢までに急登(急下降)がありますが、いつものようにいると捻挫します:注意
暑ければ、一服の清涼場所ポンピ沢を越えます。
沢を越えて、トラバースの途中、梯子とロープがかかる崖涸沢を慎重にわたります。
長いトラバースの末、行き着く先はスタートの十勝岳登山道。
曇り空ながら、望岳台あたりは明るい陽光の下です。
学生体育の時間:アップシューズで登る十勝岳登山の休日
~
■9:45 望岳台 登山口
走って下るとたまにGPSのデータが飛びます(ポンピ沢後のトラバース地点)
予定していた「オプタテシケ山」は、昨晩の雨で登山道が荒れ、ガスの張り付きも多かった
とすれば、本日の十勝岳~美瑛岳は結果的に好日登山と言えましょう。
山は一座一座、縁があったらまた来ます
大気が安定する秋に期待をしましょう
今日はガスばかりの画像だったのでオマケです。
最近、話題の美瑛『青い池』、土曜の夕刻立ち寄ったときの画像です。
【備忘録】
- 白金温泉野営場はテント一張り400円(有料)ですが、ゴミはすべて引き取って
くれるので良いです。 - バーデンかみふらの(日帰り500円)はあったまります。夏は汗が吹き出ます
からご注意(笑)。時間は11時からなのに、今日はフライイングで入れてくれまし
た。ありがとうございます。 - 夜の地震、この辺りの震度は?偶然、噴火⇒火砕流⇒「逃げろ!」の夢を見ま
した。
2012年8月に登った山
他人のランで書き上げました、「アミーゴ登山報告」宜しくお願いします!m(_ _)m