SSF 光夫天 ~ 詩と朗読と音楽と ~ 

◆ 言葉と音楽の『優しさ』の 散歩スケッチ ◆

キスの絵のイメージは 疲れた時に とっておく

2020-10-05 17:30:00 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
「アクリル板」
 アクリルとは? 語源はラテン語「acer」で、味覚や臭覚を刺激するという意味があるらしい。元の物質が持つ働きに由来するのだろうか。


世に増えた アクリル板に 
描いてほしい
水森亜土の キスのイラスト
(関根裕治)

【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)10月5日より】
 をクリックしていただいて
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クリル板がはっぱをかけてくれる。
「お前も ちっとは ピリッとしろよ」(^^)


ご覧いただきありがとうございました。
【イラスト /みさきのイラスト素材】 

見知らぬ 古人を思う術(すべ) 古書

2020-10-04 19:00:00 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
本日のコラムは、
大庭 柯公(オオバカコウ)という新聞人。

1921年(大正10年)ロシア取材に向かい、消息不明という、結末ですが、何かしら、筆名や、悦に入るさま(一人で喜ぶさま)に興味を覚えました。使用されている文字など、やや難解な言葉が多く、調べてみると、なるほどと・・・勉強になりました。

【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)10月4日より】
BGM:Valentin Silvestrov Piano:minako Tsukatani
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【大庭 柯公(おおば かこう)
日本の新聞記者・随筆家。
1872年8月30日(明治5年7月27日) - 1924年?)

【読み方】
随筆「貝杓子」(カイシャクシ)
「曝書気分」(バクショ キブン)
「尼港事件」(ニコウ ジケン)






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【イラスト /みさきのイラスト素材】 

大転換 したところ かもしれない ~ 権力の攻防を描くドラマの終幕に向け ~

2020-10-03 20:25:00 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
大転換 と いえば・・・ いろいろ思い描くと 不安も期待も多くありますが、コロナ禍の中で、少しでも 前向きに過ごせればと思い さまざまなことに取り組んでいるところです。


今日の新聞コラムでは、
『ローマの休日』の新聞記者役/『世界を彼の腕に』の船長ジョナサン・クラーク役といえば 世紀のダテ男 グレゴリー・ペック です。映画の題を もじってみる・・・とありますので、コラムの「読み上げ」とは別に、今回『世界を彼の腕に』のあらすじの「読み上げ」にチャレンジしてみました。(^^)

『世界をの腕に』???

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【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)10月3日より】




下記 映画は、まだ観たことがなかったので、初めての取り組みですが、思い切って作成してみました。よろしければ、どうぞ。


『世界を彼の腕に』あらすじ
*映画comさんのサイトから、転載いたしました。

1952年製作/アメリカ
原題:The World in His Arms

ストーリー
◆アラスカ周辺で海豹密猟をする「巡礼」号がサンフランシスコに帰ってきた。その夜船長ジョナサン・クラーク(グレゴリー・ペック)は毛皮を売った金で仲間たちと大舞踏会を開催した。1850年のことである。
◆ジョナサンはその時ロシアの伯爵令嬢マリーナ(アン・ブライス)にそれとはしらずに近づき、彼女に恋して結婚しようと決心した。

◆しかし式当日、彼女はおりから入港したロシア砲艦に乗ってサンフランシスコを去り、同じ彼の仲間で競争相手でもあるポーテュギー(アンソニー・クイン)に嘲笑されて彼は失意のどん底に落ちた。

◆彼は毎日のように酒にひたった。そしてポーテュギーの船と彼の船とのどれが先にアラスカにつくか、勝った方が両方の船の持主になるかという賭けをした。2日出発がおくれたジョナサンは大胆な操縦でポーテュギーの船に追いついたが、2人の口論から賭けはめちゃめちゃになり、あげくのはてにロシア哨戒艦に捕らえられてしまった。
◆牢獄に入れられた彼はマリーナの訪問をうけた。彼女は伯父の総督のもとにきていたもので2人は改めて愛情を確かめあった。だが彼女の婚約者セミョン大公がジョナサンに対して苔刑を課したのを目撃して彼女は大公との結婚を確約し、代わりにジョナサンを許してもらった。
(*笞刑(ちけい)とは、体刑の一つで、笞(むち)を打つこと) 

◆巡礼号の舵を握ってシトカを離れるジョナサンは憤懣やる方なく、ポーテュギーの義に助けられて遂に船を返し、大公とマリーナの結婚式場を襲った。
◆激闘の末大公を倒した彼はマリーナを助け出した。彼女の微笑をのせて巡礼号はサンフランシスコへと向かって行く。






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【イラスト /みさきのイラスト素材】



彼女の中で 形を 変えたにちがいない。 池江璃花子さん 未来と過去

2020-10-02 16:06:43 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
「人は、変えられるのは 未来だけだ と思い込んでる。だけど、実際は、未来は 常に 過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」


        (毎日新聞出版)
    
 平野啓一郎
小説家。1975年愛知県生。北九州市出身。『日蝕』で芥川賞受賞。著書は、小説『決壊』、『マチネの終わりに』、『ある男』、新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「カッコいい」とは何か』、エッセイ集『考える葦』など 





池江璃花子    Profile: https://www.rikako-ikee.jp/profile.html より

【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)10月2日より】
BGM:Valentin Silvestrov-Piano Works  
Minako Tsukatani-Piano




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【イラスト /みさきのイラスト素材】


(編集手帳 本文)
◆未来と過去、今この時間もその境に立たない人はない。平野啓一郎さんは長編小説『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)で、主人公の男性にこう言わせている
◆「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
◆小説の描く男女の恋愛という枠を超え、万人への普遍性のある問いかけだろう。きのうテレビで、繊細な過去がみるみる形を変えるかのような競泳選手の泳ぎを見た。
◆白血病から復帰した池江璃花子さん(20)である。「日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」の女子50メートル自由形決勝で、4位に入った。昨年12月に退院してからまだ1年もたっていない。インカレへの出場を目標に定めたのは、まだ病床にいた頃だったという。
◆伸びやかに水をかきながら、白血病と知ったときの悲しみ、苦痛を伴う治療を受けた日々は彼女の中で形を変えたにちがいない。未来と過去の境に凜りんと立つ姿に、元気をもらう人は多いことだろう。

天上影は替らねど 枯栄は移る世の姿  【栄枯 → 枯栄】

2020-10-01 15:13:20 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
  • 今宵、中秋の名月。

悠久不変の月のもと
   次は、
栄えが訪れる番。(^^)

まん丸のお月様が列島の隅々を照らし、
踏ん張る人々を励ましてくれることを。

【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)10月1日 より】

◆本紙のデータベースで、訪日外国人客を意味する「インバウンド」を検索したところ、初出は2000年の12月で、経済面ではなく鹿児島県版だった

◆政府系銀行の支店が海外で調査を行い、観光客増をはかるリポートを公表したと伝える記事中にあった。それから各地の県版を中心にこのカタカナ語は頻出していく。地方経済の希望とともに20年かけて熟成した言葉なのだろう。

◆新しいカタカナ語の使用を避けるきらいのある小欄はいささか反省し、経済を支えるこの語句についてはためらいをなくそうと意を強くしている。

◆とはいえ、インバウンドが以前のように戻る見通しはまだない。きょうから政府の旅行キャンペーンに「東京発着」が加わる。首都と地方の観光業の相互に救いとなってほしいものである。

天上影は替らねど/枯栄は移る世の姿――。土井晩翠『荒城の月』の詞に1か所いたずらをし、「栄枯」の順を逆にさせてもらった。こうすれば悠久不変の月のもと、次は栄えが訪れる番と受けとれる。

◆今宵、中秋の名月。
まん丸のお月様が列島の隅々を照らし、踏ん張る人々を励ましてくれることを。






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【イラスト /みさきのイラスト素材】