荻伏共同育成場日誌

北海道浦河町にある競走馬育成牧場・荻伏共同育成場の場長が日々の風景をお届けする徒然日誌。

重賞分析『帝王賞』

2015-06-25 10:11:44 | 競馬
 24日に大井競馬場で行われた第38回『帝王賞』(ダート2000m・Jpn1)は単勝1.4倍という圧倒的1番人気に推されたホッコータルマエが好位から直線競り勝ち一昨年に続く2回目の制覇となりました。勝ち時計は2.02.7。2番人気のクリノスターオーがつくる1000m通過が59.9という速い流れの4~5番手を楽に追走し、ゴール前は粘る2着馬をかわし人気に応えました。ドバイ遠征帰りということで100%の出来ではなかったと思われますが、地力の違いでG1・9勝目をあげました。ホッコータルマエは育成で携わった馬なので、あとで特集記事として書かせていただきます。父キングカメハメハ、母マダムチェロキーという血統。浦河・市川ファームの生産馬です。2着は4番人気のクリソライト。前半掛かり気味に2番手追走4コーナー手前で先頭に立ち押し切る構えでしたが、最後は力の違いでねじ伏せられました。まだ安定感はありませんがここで持っている能力の高さを示しました。3着は地方競馬の雄ハッピースプリント。前半速い流れに地方勢としては唯1頭ついていき、4角ではもしかしたらと思わせたものの最後は脚色が鈍り3着どまりでした。しかし落ちてきた馬をかわしてのものではなく、自力で勝ちにいっての3着は価値があると思います。まだ4歳で伸びしろもあると思われるので、今後の活躍に期待したいと思います。4着ユーロビート先団から大きく離れた後方馬群に位置し、落ちてきた馬をかわしての4着だけに額面通りには受け取れません。5着ニホンピロアワーズは現時点での力は出し切ったと思われます。


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