分数の引き算の問題を、一生懸命解いていたAくんは、
次のような答えを導き出しました
もちろん、これは正解ではないのですが、
ここで、赤ペンで × をつけて返してしまうと重大な問題を見過ごしてしまう事になります。
Aくんは、どうしてこの答えを出すにいたったのか?
彼の頭の中では、この答えは論理的に導き出されているようなのです。
なぜかと言いますと、迷いがなくこの答えにいたったから、
では、その論理とは何でしょう?
とても気になり、答えが合っているとか間違っているとか言う前に
教えてもらうことにしました。
彼が言いますには、
最初の分数の分子は1で、次の分数の分子は2
引き算で、1から2は引けないので
最初の分数は、左横の1を借りてきて11にして、
11から2を引けば9、
だから答えは、3ぶんの9!
う~~~~~~ん、なるほど~~
引けないときは、となりから1借りてきて10を足してから引き算をするという
筆算の大原則!
彼は、この筆算の大原則を忠実に守った訳です。
ただ、この大原則も分数では使えない事を教わっていなかった!!
そこで、申し訳ないけど、・・・・・とお話ししてこの場合の計算の仕方を納得してもらい
再度同じ問題にチャレンジしてもらって、見事1回で正解に至ったときには
5重の花丸をつけて拍手です!
間違いではなく、覚え違い、
けっこう多いのです。だから、答えが違っていても
やたらと × をつけてはいけない。教える側の義務です。