「山の淋しい湖に ひとり来たのも 悲しい心 胸の痛みに耐えかねて
昨日の夢と 焚き捨てる 古い手紙のうすけむり 」
遠い昔に高峰三枝子さんが唄われたご存知“湖畔の宿”の歌詞! そんなメロディでも口ずさみたくなる様なこの日の光景ではありませんか・・・? 静かな蒼い湖面に空の白い雲が映り、ちょっぴりセンチメンタルな気分に浸りそうな物憂い午後のひと時でした。
あの歌の舞台は群馬県の榛名山でしたかね? 確か現地には記念碑なども
建っていたかと!残念ながら此処は東京都と境を接する狭山湖畔です。
私がいつも散歩がてら来る場所なんですね!
散歩に来る度に撮っている取水塔も春霞みにちょっぴり霞んでいる様な・・・、
周りの小高い山々も新緑が萌え始めているようです。
桜の花も今は牡丹桜が真っ盛りで八重の花弁を精一杯誇らしげに咲いているのでした。
都の水道局の事務所がある湖畔の建物脇にあるハナミズキの花も満開でした。
時折誰が突くのか、お寺の鐘の音がゴーン と鳴り響いてきます。 一寸好い雰囲気ではありませんか?
青空に映える白い花、枝先まで精一杯咲き誇って春の訪れを喜んでいるようでした。
野藤の花が咲き始めていましたが、この日はまだちょっと盛りには程遠い咲き具合でしたね!
そして堰堤の反対側の土手には可愛いチョウチョが二羽花にとまったり飛び回ったりと
忙しげにヒラヒラと舞っていたのでした・・・!!
一重の桜も緑の葉陰に名残惜しげに最後を惜しむかのように咲いていたのでした。
花の色は 移りにけりないたずらに わが身世にふる ながめせしまに 小野小町