趣味の写真帳

過去に撮影した蒸気機関車から最近撮影した電気機関車まで、鉄道写真が中心ですが時々鉄道以外の話題も...

44年前の今日撮影

2020-05-22 07:00:00 | ノンジャンル
 晴耕雨読ではなく、晴読雨読...でもなくて、上手い言葉が見つかりませんが...

 3~4日に一回買い物に出る以外は近所をちょこっと散歩するくらいで、後は毎日昔の写真のデジタル化です。
 そんな中で、44年前に開催した写真展のスナップが出て来ました。

 中野サンプラザが未だ全国勤労青少年会館だった頃、会社の写真好きの同僚らと7人でグループを作りサンプラザに「7人の会」として登録、8階の展示コーナーを借り切って写真展を二回開催しましたが、その最初の写真展の模様です。
 大仰なタイトルですが、会期は1976年5月10日~25日、(看板には7人の会写真展とありますが)3人で蒸気機関車の写真ばかり、半切、全紙、全倍取り混ぜて70点ほど展示しました。













 中野サンプラザは老朽化のため建て替えされるようですね。どんな施設になるのだか...

 中野サンプラザにて
 1976年5月22日撮影、原板は120(66)ネガ(TX)


デジタルカメラによるフィルムの複写、考察

2020-04-06 07:00:00 | ノンジャンル
 以前にもご紹介しましたが、フィルムのデジタルカメラによる複写のセットアップ、コピースタンドを使った方法です。皆様のご参考になれば幸いです。

 135フィルムはES-2のストリップフィルムホルダーを、120フィルムはフラットヘッドスキャナーの付属品を使用、これらをライトボックスの上に直置き、カメラはD500(DX)でライブビュー撮影、ピント合わせはAFでワイヤレスでレリーズ、ISO100で絞りF9は固定、Aモード(絞り優先モード)で撮影しています。(シャッタースピードは1/3秒から1/30秒程度です)

 カメラとフィルムの正対調整は、カメラを一番下まで下げてライトボックスとの隙間を目視確認、水平方向左右はカメラを振って調整、水平方向前後はカメラとスタンドの間に紙を入れてアオリ調整しています。(人間の眼は意外と正確です)
 外光の影響は、フィルム面に室内の照明が直接入らなければ大丈夫ですが、一応電気は消しています。窓のカーテンは開いています。

 135フィルムを複写するとき
 (カメラ上面の液晶には上記と異なった設定が見えていますが、セット前の状況です)


 120フィルムを複写するとき



 以下はフィルムをマクロレンズを使ってデジタル複写するときの精度についての考察です。フィルムの平面性やカメラとの正対調整の目安になれば幸いです。

 被写界深度は皆様ご存知のように、

 ・撮像素子サイズが小さい方が深度は大きい(深い)、従ってAPS-C>フルサイズ
 ・絞りを絞った方が深度は大きい
 ・撮影倍率が小さいほど深度は大きい(遠くを撮ると深度は大きい)
 ・レンズの焦点距離が短いほど深度は大きい
  ・・・

となります。

 従って、フルサイズカメラで135フィルムを等倍でコピーするときが、被写界深度は一番小さく(浅く)なります。

 絞りを絞るほど被写界深度は深くなりますが、一般的にレンズの性能は開放から2~3絞り絞ったところで最高の性能となるので、絞りすぎても良くありません。回折の影響が現れる可能性があります。

 WEB上の計算サイトはマクロ撮影には向いていないとのことで、自分で計算シートを作ってみました。但し、幾何光学の薄肉レンズの公式での計算(一部実測値を代入)なので、未だ誤差が有ると思いますが、目安にはなると思います。
 使用レンズは60mmマクロ、135も120もフィルムの上下が撮像素子の上下一杯になる倍率での複写、最小錯乱円の直径は撮像素子対角線長の1/1500で計算しています。



 計算の結果、絞りF9の時の被写界深度は(単位mm)

 フィルムサイズ  FX(フルサイズ)   DX(APS-C)
    135      0.13      0.42
    120       2.18       3.76

となりました。

 以下考察

 ES-2のストリップホルダーは良く出来ていて、135フィルムをしっかりと保持してくれるのでフィルムの平面性にはほぼ問題が無いと思います。正対調整の精度はES-2を使えばメカ精度が0.1mmというような大きな値では無いと考えられるので、フルサイズで135フィルムを複写するときはES-2のセットをそのまま使うのが良いと思われます。

 120フィルムを複写する時はフィルムの平面性が気になりますが、余程酷いフィルムで無い限り2mmも凹凸がある訳は無く、正対調整も含めてですが被写界深度的には問題無さそうです。自分はフラットヘッドスキャナーの付属品を使っていますが、今のところ問題ありません。
 平面性を確保するためにはノングレアガラスでサンドイッチするのが理想ですが、今度はニュートンリングの問題が出て来そうです。(実際に確認はしていませんが、過去の経験から)

 APS-Cカメラを使うと135フィルムを1.5倍まで、120フィルムを約3.5倍まで拡大撮影(トリミング)出来ます。
 コピースタンドを使えばこれを連続的に行えるのでトリミングは自由自在です。
 但し、拡大すると被写界深度は狭くなり、最大まで拡大するとフルサイズで135フィルムを複写した時の深度と同じになります。

 写真が無いのも寂しいので、上記の方法で複写した写真を一枚。

 9526レ、EF8195+EF651118(DH)
 2002年3月30日撮影、原板は67ポジ(RHPⅢ)



Club銀燕チャリティ鉄道写真展2019

2019-11-19 07:00:00 | ノンジャンル
 Club銀燕チャリティ鉄道写真展2019、いよいよ明日から始まります。
 明日の午前中は展示作業のため、開場は14時です。また最終日(26日)は16時半で終了です。

 錚錚たるメンバー(自分は除く)の力作が沢山展示されますので、是非足をお運び下さい。
 ご来場をお待ちしております。


 自分は下記時間帯には在室している予定です。(食事で席を外す時間があります)
  11/20(水)14時~16時
  11/22(金)10時~16時
  11/24(日)10時~16時
  11/26(火)13時~16時半

Club銀燕チャリティ鉄道写真展2019

2019-11-09 07:00:00 | ノンジャンル
 時々この記事がトップに来ます。m(__)m

 表記の写真展に今年も参加させて頂くことになりました。
 プロ、アマ合わせて40名近い方が各自3~4点の写真を出展され、質量共に充実した写真展です。

 会場は昨年と同じセシオン杉並展示室、会期は11/20(水)~26(火)の一週間です。どうぞお見逃しなきよう。





 拙作は1973年~75年に撮影した蒸気機関車の写真4点(カラー1点、モノクロ3点)です。
 期間中、偶数日の開場から16時までは在室予定です。(16時以降にご来場予定の方はご一報頂けると有り難いです)




フィルムのデジタイズ、カラーネガ編

2019-08-25 07:00:00 | ノンジャンル
 フィルムのデジタイズ、今日はカラーネガフィルムの処理についてです。

 色々と試行錯誤して、何とかそれらしい色に再現出来ましたので、備忘録として纏めました。
 但し、未だサンプル数が少ないので、この方法で必ず上手く行くかどうかは分かりません。また、古いネガフィルムなので退色も進んでいるものと思われます。

 カメラで複写した画像はオレンジ色のマスクがそのままです。


 上の画像を現像するとき、前回の記事で記述したようにネガポジ反転すると、オレンジの補色で全体が青っぽい画像になります。
 なお、後処理をする上でピクチャーコントロールはフラットあるいはニュートラルが良さそうです。


 この画像をNX-2のトーンカーブを使って補正して行きます。(新規ステップで、調整を選択-明るさ-レベルとトーンカーブを選択)
 右下のトーンカーブを見ると、R、G、B各チャンネルが分離していますが、これを合わせるように各チャンネル毎にトーンカーブを調整します。
 先ずは赤チャンネルを選択し、トーンカーブを弄って緑チャンネルに重ねるように調整します。


 緑チャンネルはそのままでOK。

 続いて、青チャンネルに切り替えて同様の操作を行います。


 これで大分元のカラー(と思われる状態)に近づいて来ました。
 この後はNX-2でコントラストや彩度、微妙なカラーバランスを調整しても良いのですが、フォトショップへ転送して自動カラー調性が便利です。

 自動カラー調性した後の画像はこんな感じです。


 日豊本線 田野-日向沓掛 560レC57113 1973年11月22日撮影

 これで、以前にフラットヘッドスキャナーで取り込み、Vuescanで処理した画像とほぼ同じ色になりました。
 なお、今回はテスト画像なのでゴミ取りなどの処理は全く行っていませんので、画像に見苦しい部分があります点はご容赦下さい。

フィルムのデジタイズ、その後

2019-08-16 07:00:00 | ノンジャンル
 8月16日と言うことで、先ずは日付ネタ写真です。
 室蘭本線の追分を出発する1297レ、D51816の牽引、1975年2月12日の撮影、原板は67判モノクロフィルムです。
 偶々日付ネタがあったのでこの写真をサンプルにしました。


 で本題は、7月の半ばにマクロレンズ等を入手してフィルムのデジタルカメラによる複写を開始した旨の記事を書きましたが、その続きです。

 その後、コピースタンドも購入して、120フィルムの複写も比較的楽に出来る様になりました。


 120フィルムはフラットヘッドスキャナーのフィルムホルダーにセット、ライトボックスの上に置いています。
 この態勢でポジフィルムはそのままデジタルデータを現像処理すれば良いのですが、ネガフィルムは一度ポジに変換しなければなりません。

 ここから先はニコンユーザーの方で無いと理解不能かも知れませんが...
 
 D850ではカメラ内でこの処理が出来る(JPEGのみ?)ようですが、D5でも出来ないかと思って取扱説明書を読んでみましたが、残念ながらそれらしき記述はありません。
 仕方無く、
  D5で撮影→NX-Dで現像→フォトショップでネガポジ反転→NX-2でレタッチ→フォトショップで最終仕上げ
という誠に面倒な作業を行っていたわけです。
 まぁ、通常のデジタル画像もNX-Dで現像→NX-2でレタッチ→フォトショップで最終仕上げの工程ですから1工程増えただけなのですが、行ったり来たりが面倒臭い...

 駄菓子菓子、世の中には研究熱心な方が居るもので、朋友O氏からD850以外のカメラでもカメラ内でネガポジ反転する方法があることを教えてもらいました。ピクチャーコントロールユーティリティを使って自分でネガポジ反転のルーチンを作り、これをカメラ内に登録すれば出来るのです。(NX-DでもNX-2でも可能)
 これならばRAWファイルをカメラ内でネガポジ反転が可能です。ただ、カメラに登録するまでの手続きが煩雑なので此処では触れません。

 カメラ内でネガポジ反転出来れば確かに便利ですが、O氏から教えてもらった方法にヒントを得て、ネガのまま取り込んでNX-Dでネガポジ反転出来る事が分かりました。
 NX-Dの「レベルとトーンカーブ」でトーンカーブの傾きを-45度にし(具体的にはトーンカーブの左下をつまんで左上に、右上をつまんで右下にする)、これに適当な名前を付けて(例:Nega-posi)登録すれば、次回からはワンクリックでネガポジ反転が可能となります。
 これで一度フォトショップに転送する手間が省け、モノクロネガフィルムを通常のデジタル画像と同じ工程で処理出来る様になりました。
 今日の日付ネタ写真はこうして処理したものです。

 モノクロネガの場合はこれで大丈夫ですが、残るはカラーネガです。
 オレンジマスクを除去する良い方法を調べなくては...

フィルムのデジタイズ

2019-07-15 07:00:00 | ノンジャンル
 以前拙ブログで、フラットヘッドスキャナーで取りこんだ写真とデジタルコピーした写真を比較した記事をアップし、デジタルコピーが優れていることをご紹介しましたが、やっと自分も60mmマクロレンズと複写装置(ニコンのフィルムデジタイジングアダプター:ES-2)を導入しました。

 マクロレンズの先にES-2を取り付け(カメラはD5)、床に照明用のライトボックスを置き、これを覗き込むようにカメラを三脚にセットして複写です。

 ライブビューにして無線でシャッターレリーズ、ライトボックスが結構明るいのでF8に絞っても1/10~1/60秒程度でシャッターが切れました。
 35mmフィルム(モノクロネガ、カラーポジ)はこれでOK。
 カラーネガについてはマスクの除去など検討項目があり、後回し。

 次はブローニーフィルムの取り込みです。
 ES-2を外して、フラットヘッドスキャナーの120フィルム用ホルダーをライトボックスの上に置き、三脚の高さを調整して何枚か取り込んでみました。
 6X6、6X7、6X9と三種類のフォーマットがあるので、その都度三脚の高さ調整が必要になり、微調整が面倒でコピースタンドが欲しくなりました。(^^ゞ

 取りこんだ後はいつものRAW現像と同じですが、一つだけ余分な手間が掛かります。ゴミ取りです。 
 ですが、ゴミ取りはフラットヘッドスキャナーでも同様なのでいつものルーチン。

 ES-2を使うと、等倍コピーと言っても実際には周辺に少し余白が出来るように撮っているので、カメラの画素を全て使っている訳では無く若干のトリミングをする事になります。
 2000万画素程度のカメラでもA3ノビ程度の引き伸ばし(250dpi程度)なら十分に耐えられますので、多少のトリミングは問題ありませんが、6X6判や6X7判は35mm判と縱横比が異なるので余白が増え、画素数がかなり減ってしまいます。こうなると更に高画素機が必要になってきます。
 D800Eを手放したことが悔やまれる...

 135ポジを複写した写真を2枚ほど、いずれも「こんなの撮ってたか?」状態のものでした。

 1991年1月24日の成田臨、EF5861が長野のお座敷「ふれあい」を牽引、上野へ戻る回9836レです。


 こちらは1993年1月、名古屋駅で撮影したユーロライナー、専用機のDD511037とEF6466のツーショット。
 確かEF6466が客車を牽いてきてDD51にバトンタッチし、機回ししているところだと記憶しています。


 

 
 
 

写真展ご来場御礼

2019-05-08 07:00:00 | ノンジャンル
 鳥撮り撮り鉄二人展、一昨日終了し、昨日搬出して来ました。
 鉄友やヒガハスのご常連をはじめ、ブログやツイッターの告知を見て来て下さった方々、お世話になった先生や高校、大学の同級生、会社の先輩や同僚など、六日間で300人ほどの方々にご来場頂き、誠に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。

 開催中は10時出勤18時退廊、前後の展示、搬出日を含めると8日間、久しぶりにサラリーマン時代に還った気分で、連休中で比較的空いてはいましたが電車痛勤でした。(笑)
 会場では数年ぶり、あるいは数十年ぶりで再会出来た友もあり、写真展を開催して本当に良かったと感じました。

 RDP3さんにはツイッターで、鉄友のSさんや慶応大学鉄研三田会の方にはフェイスブックでも告知して頂き、それを見て来て下さった方もいらっしゃいました。SNSの凄さを改めて認識した次第です。
 アカウントを持っていても放りっぱなしのFBも、何とかしないといけないかなぁ...



 今回お借りしたギャラリーでは、飾り付け全てをJCIIの学芸員の方々が行って下さり、水平、平行、等間隔がピタリと決まった展示となりました。
 前回横浜で行った時は自分達で展示しましたが、やはりプロのお仕事は美しさが全然違いますね。
 キャプションの文字が小さかったり、写真の平面性が悪かったりと、幾つか反省点もありました。もし次回があれば、この経験を活かしたいと思います。
 

写真展始まります

2019-05-01 07:00:00 | ノンジャンル
 今日は令和元年の最初の日。
 一昨日が昭和の日、昨日が平成最後の日、そして今日が令和の初日、三日間で昭和~平成~令和と繋がっていたんですね。

 考えてみると、祖父母は明治生まれで大正~昭和と生き、父母は大正生まれで昭和~平成と生き、自分は昭和生まれで平成~令和と生きてきました。三代に渡ってそれぞれ三つの時代を生きてきたことになりました。
 子供たちは昭和の終わり頃の生まれですから、昭和~平成~令和~次の元号と四つの時代にまたがって生きることになるかも知れません。
 自分も四つになる可能性は未だ残っては居ますが...多分無理でしょうね。(^^ゞ

 閑話休題。

 写真展の初日が令和元年の第一日となり、開催日だけは一生忘れない写真展になりました。(笑)
 本日10時開場ですが、その前に会場風景をちらっとご覧に入れます。(昨日、飾り付けが終わって撮影した写真です)

 こちらが「カシオペアを追って」


 「コアジサシ、命をつなぐ」


 会場は地下で、本日10時開場です。


 これから会場へ向かいます。

写真展まで一週間

2019-04-24 07:00:00 | ノンジャンル
 写真展開催まで一週間となりました。
 展示作品の一部ですが、こんな写真が展示されます。 
   

 第2回二人展 鳥撮り・撮り鉄
コアジサシ、命をつなぐカシオペアを追って
 会 期:2019年5月1日(水)~6日(月)10:00~18:00
 会 場:JCIIクラブ25


 見に来て下さいね~

準備完了

2019-04-01 07:00:00 | ノンジャンル
 今日はいよいよ新元号発表ですね。どんな元号になるのだか...

 新元号となる来月1日から写真展も始まりますが、残すところあと1ヶ月、展示する写真のプリントとオーバーマット装着は全て完了しました。
 ヘボ写真でもオーバーマットを付けると立派に見えます。正しく馬子にも衣装。(笑)

 オーバーマット付きを24枚重ねると結構なヴォリュームになります。


 チラ見せ。(爆)


 このほかにA2が4枚、全部で28枚30シーンほどを展示予定です。
 皆様のご来場をお待ちしております。

 第2回二人展 鳥撮り・撮り鉄
コアジサシ、命をつなぐカシオペアを追って
 会 期:2019年5月1日(水)~6日(月)10:00~18:00
 会 場:JCIIクラブ25


写真展のご案内

2019-03-17 07:00:00 | ノンジャンル
 ツイッターでは既に告知済みですが、開催まで1ヶ月半を切りましたのでブログでも宣伝です。

 2015年に横浜で大学時代の級友と二人で写真展を行いましたが、同じ二人で新元号となる5月1日から
第2回二人展 鳥撮り・撮り鉄 を開催致します。

 相棒のテーマはコアジサシ、命をつなぐ、自分のテーマはカシオペアを追ってです。

 カシオペアが登場したのは1999年7月16日でした。
 登場から11年間は専用機のEF81(79、89、92、99号機)が電化区間を牽引していましたが、塗色が気に入らず、あまり頻繁には撮影に行きませんでした。

 2010年6月25日からは牽引機がEF510となり、青色または銀色の機関車に牽かれる姿はEF81専用機の時よりもずっと魅力的となり、撮影回数も増えて行きます。しかし、2016年3月21日にカシオペアの定期運行は終了し、同時にEF510もカシオペア牽引の任を解かれました。特急牽引機としては僅か6年足らずの命でした。
 しかしながらカシオペア存続の要望は強く、現在も時刻表に載らない団体専用臨時列車として運転され、最後まで残った田端のEF81などに牽かれる姿を見ることが出来ます。

 登場以来19年間に渡って撮り溜めた写真の中から、地元ヒガハスの写真を中心にお気に入りのシーンを選んで、A2およびA3ノビサイズ合わせて30点ほどを展示する予定です。
 皆様のご来場をお待ちしております。
 
 会 期:2019年5月1日(水)~6日(月)10:00~18:00
 会 場:JCIIクラブ25




 

フィルムのデジタル化、まとめ

2018-12-08 07:00:00 | ノンジャンル
 昔から、35mmフィルムを半切や全紙に伸ばした写真の解像感に不満があり、大伸ばしには66判あるいは67判が必要不可欠との認識でした。
 ところが、先日の銀燕チャリティ写真展で、朋友O氏が35mmネガをデジタルカメラで複写してA3に伸ばした写真と、自分が67ポジをフラットヘッドスキャナーでデジタル化しA3に伸ばした写真の解像感があまり変わらなかったことに衝撃を受け、今回の比較検討を行うことになりました。
 
 フィルムを一度デジタル化してプリントするよりも、直接引き伸ばし機でプリントする方が処理工程が少ないので、画質の劣化(MTFの低下)が少ないことは容易に想像出来ますが、一度デジタル化することでレタッチ出来るという大きなメリットがあります。
 モノクロ写真を自分で引き延ばしていた頃は、フィルムの種類や撮影した時の条件などによって印画紙の号数を選択し、針金の先に黒い紙を付けたもので覆い焼きをしたり、黒い模造紙に穴を開けて焼き込みを行ったりと、いろいろなテクニックを駆使したものでした。(笑)
 でも、カラー写真の引き延ばしは業者にお任せでした。

 デジタル化してしまえばこういった処理がパソコン上で行え、モノクロのみならずカラーでも逆光写真の部分的な補正や曇天写真のコントラストや彩度の調整などが自分で行えます。


 フィルムをデジタル化する方法、現在考えられるのは次の4つでしょう。
 (1)フラットヘッドスキャナーを使う
 (2)フィルムスキャナーを使う
 (3)デジタルカメラで複写する
 (4)業者に依頼する(フォトCDなど)

 このうち、(1)と(4)について自分なりに比較した結果、(4)の方が解像感が良いことが分かりました。
 (2)は持っていないので比較出来ず。
 今回はO氏のご協力を得て、(1)と(3)の比較を行いました。

 フラットヘッドスキャナーでは3,200dpi、各色16bitでスキャン、画像サイズは4,546×3,039(1,381万画素)です。
 一方、デジタルカメラによる複写は画像サイズ7,043×4,912(3,459万画素)です。(D800E+60mmマクロレンズ+複写装置)
 それぞれを横幅1,280ピクセルにリサイズして比較すると...

 フラットヘッドスキャナーによりスキャンした画像、tifからjpegへ変換、リサイズ以外の処理無し。


 デジタルカメラにより複写した画像、tifからjpegへ変換、リサイズ以外の処理なし。


 フラットヘッドスキャナーによる画像をレタッチして、デジタルカメラにより複写した画像に近づけようとしましたが...


 上の3枚を等倍で比較して見ると...
 フラットヘッド


 デジタルカメラ、横幅7,043を4,546にリサイズしてから切り出し


 フラットヘッド、レタッチ後
 コントラストを上げたので、機関車前面の警戒色(クリーム色)が飛んでしまった...


 参考のため、直接デジタルカメラ(G5)で撮影したもの。
 500万画素なのでサイズが小さいけれど、機関車の番号はハッキリと読めます。


 以上の比較から、

 フラットヘッドスキャナーによるデジタル化では、
  ・解像感が悪い(機関車の番号が読めない)
  ・コントラストが低い
  ・ダイナミックレンジが狭い(機関車前面の警戒色が飛び気味)
  ・周辺光量低下が目立つ

 一方、デジタルカメラによる複写では、
  ・ノイズが目立つが解像感は良い(機関車の番号が読める)
  ・コントラストが高い
  ・ダイナミックレンジが広い

 と、デジタルカメラによる複写の方が圧倒的な勝利でした。
 冷静に考えてみれば、フラットヘッドスキャナーの中にある小さな結像レンズと、フラットヘッドスキャナー本体と同程度の価格であるマクロレンズでは、マクロレンズの方が性能が良いに決まってます。

 WEB上にアップする程度の写真ならフラットヘッドスキャナーでスキャンしたものでも何とか誤魔化せますが、やはり大きなサイズに引き伸ばそうと思うと、デジタルカメラによる複写の方が良いことが良く分かりました。
 フィルムのデジタル化は、
  デジタルカメラによる複写>>業者に依頼>フラットヘッドスキャナー
という順番になりました。

 今回はD800E(3,630万画素)を使いましたが、35mmフィルムなら2,000万画素程度のデジタルカメラでも大丈夫そうです。自分もマクロレンズと複写装置の導入を検討しなければ...
 ライトボックスは持っているので、マクロレンズがあれば三脚を使って120フィルムも複写出来そうですが、これにはやはりD850クラスの高画素のデジタルカメラの方が良さそうです。D800Eを処分したことをちょっと後悔...

プロフォトCDとの比較

2018-12-03 07:00:00 | ノンジャンル
 ついでにフォトCDの更に大きなサイズ(64ベース)、富士フイルムではプロフォトCDと称して書き込みサービスを行っていたものと、120フィルムをフラットヘッドスキャナーでスキャンした画像とを比較してみました。
 64ベースの画素数は6,144×4,096画素(2,517万画素)となりますが、縱横比は35mm一コマと同じなので、67判では左右に余白が出来て5,097×4,096となります。

 画面上で比較し易くするため、縦方向は大幅にカットしています。
 プロフォトCDから読み出した写真で、横5,097画素を1,920画素にリサイズした写真。 

 列番不明、回送、EF58157+お座敷客車「いこい」 1992年10月25日撮影

 こちらはフラットヘッドスキャナーで3,200dpiでスキャンし、横8,729画素を1,920画素にリサイズした写真。


 やはりスキャンした画像の方がコントラストが低くなっていますが、ここまでリサイズすると解像感はほぼ同じですね。

 リサイズ前の写真から機関車の部分を等倍で切り出して比較してみます。
 こちらがプロフォトCD。


 こちらがスキャンした写真。(プロフォトCDの大きさに合わせて、横8,729画素から5,097画素にリサイズしています)


 上の写真に半径1ピクセル、50%のアンシャープマスクを掛けてみました。
 プロフォトCDの解像感にには及ばないものの、大分近くなったと思います。


 120フィルムの場合も現在は富士フイルムのフィルムスキャンサービスで1,000万画素でデジタル化出来るようですが、画素数がちょっと不足に感じます。
 120フィルムはフラットヘッドスキャナーでスキャンしたもので、十分にA3サイズに引き延ばせると思います。

フォトCDとの比較

2018-12-02 07:00:00 | ノンジャンル
 何かが気になりだすと、自分で出来る範囲で、自分の眼で確かめてみないと気が済まないたちで...
 2000年頃まで使っていたコダックあるいは富士フイルムのフォトCDについても、フラットヘッドスキャナーでスキャンした画像と比較してみました。

 フォトCDの詳細についてはWikipediaでもご覧頂くとして...

 フォトCDは35mmフィルム一コマが最大3,072×2,048画素(629万画素)で読み出せます。
 マウント入りの35mmポジ(フィルムはRDP)から起こしたフォトCDで、スキャン画像と比較するに良さそうな写真を選んできました。
 実際の画像サイズは仕様よりも少し小さく2,934×1,932画素ですが、これを1,280×853にリサイズしています。

 荷1036レ、EF58116、1985年1月15日撮影

 同じコマをフラットヘッドスキャナーで3,200dpiでスキャンしてフォトCDと同じ大きさに縮小した写真がこちらです。 


 色調の違いは別として、コントラストや解像感は微妙にフォトCDの方が良さそうですが、こうして2枚を見比べてやっと分かる程度です。
 コントラストや色調は後から多少調整出来るので、どちらも1枚だけ見ていたら、こんなものだと思ってしまうでしょう。自分の認識もそうでした。

 ところが、リサイズ前の画像を比べて見ると...

 機関車の部分を拡大して比較です。こちらがフォトCD。 


 こちらがスキャンしてフォトCDと画素数を合わせた写真。


 手前には梯子があり、前パンをポールに引っかけて、おまけにタンカートレインが裏被りという、何ともなぁ...という写真ですが、写っている機関車のナンバーやタキの文字の大きさが、比較するのに丁度良いサイズでした。
 サイドのナンバープレートやタキの文字を比較して下さい。明らかにフォトCDの方が良いですね。
 やはり業務用のスキャナー(フィルムスキャナー?)の方が家庭用のフラットヘッドスキャナーよりも性能が良いという、当たり前の結論でした。
 
 フォトCDへの書き込みサービスは現在は行われていないようですが、富士フイルムではフイルムスキャンサービスを行っています。
 35mmフィルムまたは120サイズの69判までを一コマ300万画素もしくは1,000万画素で書き込んでくれるようです。
  300万画素=2,121×1,414
  1,000万画素=3,873×2,582
 
 35mmフィルムを1,000万画素でデジタル化するとフォトCDよりも高画素となりますね。
 1,000万画素にするためには、計算上2,733dpiでスキャンする必要がありますが、スキャナーには中途半端な数字です。

 ただ、フォトCDやフィルムスキャンサービスには画像周辺が若干欠けるという欠点があります。画面の隅まで必要な写真はやはり自分でスキャンする必要があります。