五穀豊穣という言葉がある。
日本で五穀とは米・麦・粟(あわ)・黍(きび)(または稗(ひえ))とされる。
しかし、五穀豊穣として使われる場合の五穀とは穀物の総称であるらしい。
かつて、米にも麦にも多様な品種があった。
いま、それらの忘れられた穀物が復活しようとしている。
たとえば、ある美術館では建物の屋上を使ってエンマー小麦の栽培を試みている。
そのエンマー小麦の籾はあるビール会社から分けてもらったそうだ。
この夏、そのビール会社がエンマー小麦で作ったビールの試飲会の希望者を募ったところ一万人以上の応募者が殺到したそうだが、のん兵衛ばかりが注目しているわけではない。
アレルギーの人の中には、パン小麦はだめでもエンマー小麦なら大丈夫という人もいるそうだ。もちろんエンマー小麦にもグルテンがあるから両方にアレルギーがある人もいるだろう。
しかし、小麦はこの二種類以外にもたくさんある。
また、米にしても、赤米があり、黒米がある。
赤米は小豆を入れなくても赤く、赤飯の元となったといわれている。
黒米はパソコンのワープロでも単語登録されていない。
が、実は黒米は李時珍の本草綱目にも記載されている由緒正しい古代米なのだ。
古代の穀物は、いずれも数千年に渡って栽培されてきた人類の貴重な財産だ。
しかし生産性の低さから近現代の農業革命以降、農家に嫌遠され、多くの種が絶滅寸前になってきていた。
しかし、たとえば日本では神田で栽培されて神事に用いることで絶えることなく受け継がれてきた。
もちろん、これらの種が実験室の中だけで生きていたのでは意味がない。
そこで、スーパーなどの一部では意識的に、これら雑穀を用いた商品の販売に取り組んでいる。
ただ現在のところ一般商品よりもやや割高になってしまうのが難点だ。
けれども、ホテルや旅館の朝食や夕食のご飯に五穀の幾つかを用いるのが流行している。
ことに赤米は色がきれいなので女性客に喜ばれているという。
なんとかして、古代雑穀の復権をブームに終わらせたくないものだ。
日本で五穀とは米・麦・粟(あわ)・黍(きび)(または稗(ひえ))とされる。
しかし、五穀豊穣として使われる場合の五穀とは穀物の総称であるらしい。
かつて、米にも麦にも多様な品種があった。
いま、それらの忘れられた穀物が復活しようとしている。
たとえば、ある美術館では建物の屋上を使ってエンマー小麦の栽培を試みている。
そのエンマー小麦の籾はあるビール会社から分けてもらったそうだ。
この夏、そのビール会社がエンマー小麦で作ったビールの試飲会の希望者を募ったところ一万人以上の応募者が殺到したそうだが、のん兵衛ばかりが注目しているわけではない。
アレルギーの人の中には、パン小麦はだめでもエンマー小麦なら大丈夫という人もいるそうだ。もちろんエンマー小麦にもグルテンがあるから両方にアレルギーがある人もいるだろう。
しかし、小麦はこの二種類以外にもたくさんある。
また、米にしても、赤米があり、黒米がある。
赤米は小豆を入れなくても赤く、赤飯の元となったといわれている。
黒米はパソコンのワープロでも単語登録されていない。
が、実は黒米は李時珍の本草綱目にも記載されている由緒正しい古代米なのだ。
古代の穀物は、いずれも数千年に渡って栽培されてきた人類の貴重な財産だ。
しかし生産性の低さから近現代の農業革命以降、農家に嫌遠され、多くの種が絶滅寸前になってきていた。
しかし、たとえば日本では神田で栽培されて神事に用いることで絶えることなく受け継がれてきた。
もちろん、これらの種が実験室の中だけで生きていたのでは意味がない。
そこで、スーパーなどの一部では意識的に、これら雑穀を用いた商品の販売に取り組んでいる。
ただ現在のところ一般商品よりもやや割高になってしまうのが難点だ。
けれども、ホテルや旅館の朝食や夕食のご飯に五穀の幾つかを用いるのが流行している。
ことに赤米は色がきれいなので女性客に喜ばれているという。
なんとかして、古代雑穀の復権をブームに終わらせたくないものだ。